三稜を守りながら柱になった三角恩塚
2010年30数年ぶりにサボテンに復帰した時,お馴染みのランポー玉に恩塚なるものが居ることに大変驚きました.この株は10年前にまん丸な恩塚ランポーとして紹介したものです.当時は小さな株でした.今はすっかり柱サボテンです.

円形は大変安定した構造ですが,その形を維持するためには三稜は最低の稜数で決して安定してはいません.その後もこの株は三稜を守って5年前に身割れしたことを報告しました.株の肥大による内部からの圧力を既にまん丸な三稜では力を逃すところがなく,胴体の表面が堪えきれず縦に割れるのです.その割れ目は左右に引っ張られ,今はこのような形になっています.

真上から見ると今なおまん丸です.綺麗に三稜を守っていることがわかります.

多くのランポー玉は成長に伴い増稜して最終的には8稜になります.しかし,以前に別の記事で書いたように三角ランポーは3稜を強く守ろうとする傾向があります.これは本来5稜であるところを減らす,つまり減稜の形質を選抜してきたわけで,三角ランポー同士を交配した実生からは,下の写真のように4稜からわざわざ稜を減らして3稜になろうとするものが観察されます.面白いことですね.

こうした減稜系の形質は大変興味深いもので,増稜と減稜を不規則に繰り返す面白い形態を示すランポーが時折見られますが,固定はされていないようです.最近は敢えて三稜のランポーをその他色々なランポーとの交配に使い,減稜系の形質の発現を見ています.
面白い,なるほど,へーそうなの?などと思ったら下のサボテンの文字をポチっと押して応援して下さい、よろしくお願いします.

にほんブログ村

円形は大変安定した構造ですが,その形を維持するためには三稜は最低の稜数で決して安定してはいません.その後もこの株は三稜を守って5年前に身割れしたことを報告しました.株の肥大による内部からの圧力を既にまん丸な三稜では力を逃すところがなく,胴体の表面が堪えきれず縦に割れるのです.その割れ目は左右に引っ張られ,今はこのような形になっています.

真上から見ると今なおまん丸です.綺麗に三稜を守っていることがわかります.

多くのランポー玉は成長に伴い増稜して最終的には8稜になります.しかし,以前に別の記事で書いたように三角ランポーは3稜を強く守ろうとする傾向があります.これは本来5稜であるところを減らす,つまり減稜の形質を選抜してきたわけで,三角ランポー同士を交配した実生からは,下の写真のように4稜からわざわざ稜を減らして3稜になろうとするものが観察されます.面白いことですね.

こうした減稜系の形質は大変興味深いもので,増稜と減稜を不規則に繰り返す面白い形態を示すランポーが時折見られますが,固定はされていないようです.最近は敢えて三稜のランポーをその他色々なランポーとの交配に使い,減稜系の形質の発現を見ています.
面白い,なるほど,へーそうなの?などと思ったら下のサボテンの文字をポチっと押して応援して下さい、よろしくお願いします.

にほんブログ村
- 関連記事
-
- トサカの成長 (2022/10/07)
- のびのびパキプス (2022/10/06)
- 三稜を守りながら柱になった三角恩塚 (2022/10/05)
- ストロニフェルスな生き方 (2022/10/02)
- 露地栽培場の今 (2022/09/29)
スポンサーサイト