アストロの実生の顔
アストロの実生は,5mmぐらいまで育って来るとそれらしい顔つきになってきます.それぞれ個性あふれる幼子の顔つきを比較してみました.まずは恩塚ランポー.恩塚ランポー同士をかけると当然白点のあるものばかり生まれてくるのですが,そこにはご覧の通り濃淡があります.毛羽立つような白点のものが恩塚らしい恩塚になります.しかし,その中の一定数は以前に報告した団子や多稜になって成長の悪いものがあるので,実生接ぎの段階での見極めは難しいです.

次は亀甲ヘキラン.実生の段階で,稜線よりイボが目立つ亀甲顔が目に付きますが,そこからだけで将来の顔つきを想像するのは難しいようです.

そして紅葉系ヘキラン.紅葉系と非紅葉系をかけた第1代は,紅葉形質の発現は低いのですが,紅葉系と紅葉系を掛けると実生のうちからはっきりと紅葉してきます.大きくなってもしっかりと紅葉し続けるものをこの段階で選べるのかどうかは,経験不足で分かりません.

最後はランポー兜.ボクが子供の頃,ランポーと兜はほぼ掛からないとされていました.しかし,今は思ったよりずっと簡単に種子が採れるし,発芽もします.これは使用するランポーと兜の雑種性が進んだためでしょうか.下の写真のようにうっすらと斑の入ったようなものも出ます.種間交雑種では葉緑体欠乏(アルビノ)や形成不良が出ることは他の植物でも知られており,やはり種間には一定の交配バリアがあるのだなと思わせます.

趣味のサボテン栽培では,播種して生えた実生を全て育てるわけにはいきません.どこで選ぶか(捨てるか),早いに越したことはないのですが,悩ましい課題ですね.飛び苗といって元気で大きくなっている苗を選ぶのは健全種苗の生産では理にかなっていますが,それでは変わり者(変異の起きたもの)を拾うことはできません.変わり者はたいていが生育不良だからです.
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趣味のサボテン栽培では,播種して生えた実生を全て育てるわけにはいきません.どこで選ぶか(捨てるか),早いに越したことはないのですが,悩ましい課題ですね.飛び苗といって元気で大きくなっている苗を選ぶのは健全種苗の生産では理にかなっていますが,それでは変わり者(変異の起きたもの)を拾うことはできません.変わり者はたいていが生育不良だからです.
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