キリンの発根
キリンウチワ接ぎで養成した株の接ぎ降ろしは実に単純です.キリンウチワの茎を5cmほどつけて切り,そのまま用土に挿して後は普通に水をやっていれば,発根します.最も重要な環境要因は温度で,6〜9月ぐらいであればなんの問題も生じません.簡単に根が出るので,その様子を気にすることもありませんでした.廃棄しようと思って,放置されていたキリンウチワ接ぎから根が出ているのを見てほほうっと思いました.

出てきた根はいずれも葉の着いていた跡から出ています.多くの草木では確かに節から根が出やすいことは知られています.挿木すると茎の下端部の維管束形成層が分裂を開始し,内皮に根原基が出来,やがて根が外に顔を出します.多くのサボテンでは切り口の維管束付近から根が出てくるのが観察されますが,決して刺座から根は出ません.キリンウチワの場合はちゃんと葉がありますが,多くのサボテンでは葉にあたるものがありません.アレオレは腋生の短いシュートであるため,おそらく葉のある植物とは茎内部の維管束配列が異なり,アレオレ付近から根が出ないのだと思いますが,詳しいことは分かりません.
下の写真ではキリンの茎の下端近くのアレオレ部位に丸い跡が見えます.これは腋芽が伸びてしまって,それを切除した跡です.明らかに維管束の外側から根が出ているのが分かります.

何はともあれ,今年接ぎ降ろしした面々はほぼ発根したようです.これから秋までこのままにして置き,必要に応じて順次鉢あげして行くことになります.

これらの多くは夏に接いで2年後の夏に降ろしていることになります.中にはエビやマミなどのように1年で降すものもあります.キリンの上でどれくらいまで大きくするのが将来的に最も良いのか十分検証出来ていません.
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出てきた根はいずれも葉の着いていた跡から出ています.多くの草木では確かに節から根が出やすいことは知られています.挿木すると茎の下端部の維管束形成層が分裂を開始し,内皮に根原基が出来,やがて根が外に顔を出します.多くのサボテンでは切り口の維管束付近から根が出てくるのが観察されますが,決して刺座から根は出ません.キリンウチワの場合はちゃんと葉がありますが,多くのサボテンでは葉にあたるものがありません.アレオレは腋生の短いシュートであるため,おそらく葉のある植物とは茎内部の維管束配列が異なり,アレオレ付近から根が出ないのだと思いますが,詳しいことは分かりません.
下の写真ではキリンの茎の下端近くのアレオレ部位に丸い跡が見えます.これは腋芽が伸びてしまって,それを切除した跡です.明らかに維管束の外側から根が出ているのが分かります.

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これらの多くは夏に接いで2年後の夏に降ろしていることになります.中にはエビやマミなどのように1年で降すものもあります.キリンの上でどれくらいまで大きくするのが将来的に最も良いのか十分検証出来ていません.
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