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パキポジウムの芽生え

 春に採取したパキポジウムの種子を夏に順次蒔きました.いつもは翌春に蒔くのですが,今年はある特殊事情のため,夏に全量は種することにしました.それはともかく,パキポジウムの芽生えはごく普通の双子葉植物の芽生えです.若干下胚軸が膨れているのですが,最初は目立ちません.この後種の特性がよく現れます.今はある程度遮光の効いた場所に居ますが,まもなく無遮光栽培に移行します.
 最初の写真はブレビカウレ,この後ぷっくりとビーズ玉のようになります.光が弱いと縦長のラグビーボールのようになるので,恐れず光の元に出してやります.
パキブレビ実生2021
 次はエブレネウム.1年目はブレビカウレよく似ていて見分けが難しいくらいですが,2年目からは膨れた胴体に強い突起がまばらに着き,種の特徴がはっきりします.
パキエブレ実生2021
 これはマカイエンセ.明らかに前2種より大柄です.このマカイエンセの種子が採れたのが初めてなので,これからどうなるか,楽しみに観察します.
パキマカイ実生2021
 最後はグラキリス.やや縦長の胚軸を持ちますが,この種は最も光に反応し,遮光下に長く置くとすぐひょろ長くなります.
パキグラキリス芽生え2021
 こうした実生苗を得るのは簡単で,その後の栽培も難しくはありません.ただ,現地球のような風情を出すのに時間が掛かるのとそれなりの栽培環境が求められるのです.今尚大量のパキポジウムがマダガスカルから掘り出され,アジアに送られている現実をどう見るか.これを止めるのは法律でも政府でもなく,植物愛好家である我々自身でありたいと思います.十分な種子と実生苗の供給,さらに姿形の優れた成株の育成など,やる事はたくさんあります.日本の園芸の力量が試されています.

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さぼちゃんだいすき

Author:さぼちゃんだいすき
サボテン少年でした.

2010年,30年数年ぶりにサボテンに復帰.

2020年末,長年の夢だった栽培場を開設.

第二の人生は,サボテン中心に生きることを決意.

残された時間は,心からサボテンを楽しむ事にした.

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