培養土のpH
先日紹介した日本カクタス協会の古い会報をパラパラ見ていてこんな記事を見つけました.京大瀬川弥太郎先生の報告です.

1970年代早々のわが国の栽培者(業者を含む)14人から得た土壌の43サンプルのpHを実際に計測したものです.計測法は,培養土の5または10gを取り等量の蒸留水を加え,攪拌後5分後にpHを測るというもので,極めてオーソドックスなものです.
その結果をまとめた表を見ると,驚くべきことにそのほとんどがかなりアルカリ性を示しています.当時すでに原産地の土壌pHは微アルカリから微酸性であることが知られていたにもかかわらずです.先達がわずかな原産地情報から,サボテン石灰岩地帯に自生するが故にアルカリ性土壌が適するとした短絡的で誤った情報がいかに浸透していたかわかります.かく言うボクもこの当時中学生であったのですが,母親に頼んで卵の殻を集めせっせと培養土に混ぜていました.当時有名園から販売されていた用土にもカキ殻が混ぜられていました.
現在ボクが使っている培養土のpHは,上記と同様の方法で計測してみるとpH6.90でした.以前より鹿沼土の比率をぐっと減らしているので,こんなもんかなと納得の値です.ちなみに日本の上水道のpHは,地方により異なるのですが,自治体のホームページに公開しています.今ボクの住むところの水道は,pH6.8~7.9とのことです.実際に測ってみるとpH7.38でした.ハウスの灌水に使用している井戸水は,pH7.33でした.つまり培養土の積極的アルカリ化処理は全く不必要ですし,潅水に用いている水の水質から見るともう少し酸性に傾いた用土でも大丈夫のようです.
ちなみに日本の多くの地域での降雨のpHは4.5から5.0の間ぐらいが多いのですが,雨に当てるとサボテンがぐっと元気になることがあるのは興味深いことです.お盆の長雨にずっと当たっていたウチのプシス達もやたら元気です.

うーん潅水のpH管理って出来ていないよねーと改めて思いました.
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1970年代早々のわが国の栽培者(業者を含む)14人から得た土壌の43サンプルのpHを実際に計測したものです.計測法は,培養土の5または10gを取り等量の蒸留水を加え,攪拌後5分後にpHを測るというもので,極めてオーソドックスなものです.
その結果をまとめた表を見ると,驚くべきことにそのほとんどがかなりアルカリ性を示しています.当時すでに原産地の土壌pHは微アルカリから微酸性であることが知られていたにもかかわらずです.先達がわずかな原産地情報から,サボテン石灰岩地帯に自生するが故にアルカリ性土壌が適するとした短絡的で誤った情報がいかに浸透していたかわかります.かく言うボクもこの当時中学生であったのですが,母親に頼んで卵の殻を集めせっせと培養土に混ぜていました.当時有名園から販売されていた用土にもカキ殻が混ぜられていました.
現在ボクが使っている培養土のpHは,上記と同様の方法で計測してみるとpH6.90でした.以前より鹿沼土の比率をぐっと減らしているので,こんなもんかなと納得の値です.ちなみに日本の上水道のpHは,地方により異なるのですが,自治体のホームページに公開しています.今ボクの住むところの水道は,pH6.8~7.9とのことです.実際に測ってみるとpH7.38でした.ハウスの灌水に使用している井戸水は,pH7.33でした.つまり培養土の積極的アルカリ化処理は全く不必要ですし,潅水に用いている水の水質から見るともう少し酸性に傾いた用土でも大丈夫のようです.
ちなみに日本の多くの地域での降雨のpHは4.5から5.0の間ぐらいが多いのですが,雨に当てるとサボテンがぐっと元気になることがあるのは興味深いことです.お盆の長雨にずっと当たっていたウチのプシス達もやたら元気です.

うーん潅水のpH管理って出来ていないよねーと改めて思いました.
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