エイリアンのような仔吹き
肌の荒れた青花エビの側面が割れて,下から分枝がのぞいていました.このエイリアンの出現のような仔の吹き方は,エボサボに限らず時々見られます.
普通サボテンの分枝はアレオレから出ます.アレオレは1枚の葉の葉腋ではなく,その葉腋の芽が短縮した枝に発達したものとも考えられていて,そこには複数の芽の原基があります.このため一度花の咲いたアレオレからも後の分枝が形成されます.こうした過程を経ない写真のような分枝は,不定芽として芽が形成されたものか,もしくはアレオレの一部が表皮下に潜っており,表皮が荒れた際に表面近くにあるアレオレの芽も枯れてしまい,表皮下にあった芽が分枝に発達したのかもしれません.

多くの植物の場合,不定芽の形成は維管束付近の細胞が分裂して芽の原基が形成されます.この芽のないところに,すなわち切り口の維管束付近に芽が出来る様子は,兜や牡丹類を胴切りすると観察出来ます.同じサボテンでも種によって不定芽の出来易さは異なります.これはある意味ごく自然なことで,植物においてはたとえ同じ種の中でも不定芽の出来易い遺伝子型とそうでない遺伝子型が存在するのが一般的です.
これは大きな兜を訳あって胴切りした切り口です.

何はともあれ,このような分枝の形成方法を見るにつけ,サボテンはなかなかしぶとい生物のだなと感心します.
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普通サボテンの分枝はアレオレから出ます.アレオレは1枚の葉の葉腋ではなく,その葉腋の芽が短縮した枝に発達したものとも考えられていて,そこには複数の芽の原基があります.このため一度花の咲いたアレオレからも後の分枝が形成されます.こうした過程を経ない写真のような分枝は,不定芽として芽が形成されたものか,もしくはアレオレの一部が表皮下に潜っており,表皮が荒れた際に表面近くにあるアレオレの芽も枯れてしまい,表皮下にあった芽が分枝に発達したのかもしれません.

多くの植物の場合,不定芽の形成は維管束付近の細胞が分裂して芽の原基が形成されます.この芽のないところに,すなわち切り口の維管束付近に芽が出来る様子は,兜や牡丹類を胴切りすると観察出来ます.同じサボテンでも種によって不定芽の出来易さは異なります.これはある意味ごく自然なことで,植物においてはたとえ同じ種の中でも不定芽の出来易い遺伝子型とそうでない遺伝子型が存在するのが一般的です.
これは大きな兜を訳あって胴切りした切り口です.

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