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入鹿を眺める

 子供の頃に本でこのサボテンを知りましたが,その書き振りは相当大袈裟でした.成長期には茎が鎌首を擡げた蛇の様に立ち上がり,休眠期には再び倒れる.株元から徐々に枯れて行くので,まるで大地を這いずり回る生き物の様,現地ではCreeping devilと呼ばれていると.白黒の写真に添えられたこの様な解説にワクワクしたものです.ところが実際に伊豆シャボテン公園で見た入鹿は,普通の柱サボテンが寝ているだけでした.長じて見た原産地バハの写真は,なかなか魅力的ですが,あまり強刺類に興味が湧かないボクはバハへ行くことは無いかなと思います.
 この株は随分前からウチに居るのですが,ここに登場するのは多分初めて.花が咲くわけでもなく,ただ寝そべって居るだけで,特段の変化もないからです.購入した特は普通の柱の様に立てて植えられていました.入鹿らしくと,角鉢に寝かせて植えたら,直ぐに培土に接した部分から発根しました.なるほどねと納得し,以後寝かせて栽培しています.
入鹿2020
 ただ寝かせると無粋なので,小さなフェロを同居させています.株元の石は,植えつけたときに根が上がらないように抑えにしているものです.
入鹿寄せ植え2020
 これがどうして入鹿という名前をもらったのか.倒れた蘇我入鹿のイメージからの命名と竜胆寺雄氏の本に書いてあった様ですが,学名Stenocereus erucaの当て字としてはやや強引でしたね.そもそも蘇我入鹿の入鹿は後世に付けられた蔑称とされ,ありがたい名前ではありません.

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さぼちゃんだいすき

Author:さぼちゃんだいすき
サボテン少年でした.

2010年,30年数年ぶりにサボテンに復帰.

2020年末,長年の夢だった栽培場を開設.

第二の人生は,サボテン中心に生きることを決意.

残された時間は,心からサボテンを楽しむ事にした.

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