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CAASジャーナル冬号の黄花

 年末に送られてきたCAASジャーナル冬号,表紙はアボニアですが,黄花の話題を2つ紹介しましょう.
C&S冬201
 一つは黄花のマミラリア.これらは,かつてはドリコテレDolichotheleとして別の属に分類されていたものたちで,単に黄花というだけではなく,花に香りのあること,肥大した根を持つことなどで他のマミラリアと区別されます.この記事では,金星 (D.longimamma)と海王星 (D.uberiformis)が,区別が曖昧なこと,さらに羽衣 (D.shaerica),メラレウカ (D.melaleuca),銀鯱 (D.surculosa),バウミー (D.baumii)を取り上げて解説していますが,何故か琴座 (D.beneckei)を入れていません. その他の白花種を入れていないのは,黄花のマミラリアという論題から,まあ仕方がありませんが,琴座は入れて欲しかったなあ.面白いなと思ったのは,これらの栽培で酸性の水による灌水が良いと書かれていることです.硬水の多い地域では、潅水用の水に食酢を混ぜると成長が良くなると言われていますが,日本ではどうでしょうかね.
C&S冬黄花マミ2019
 黄花のもう一つは,テフロカクタスの新種 (Tephrocactus abditus)の紹介記事です.かつては大所帯であったテフロカクタスも分類の再考に伴い段https://admin.blog.fc2.com/control.php?mode=control&process=upload&insert=body#々小さくなり,今は7から12種とされます.アルゼンチン北部のsalta 州から新種の報告です.どうやら白狐 (T.weberi)の近縁のようですが,茎節はより小型,ほぼ基部から出る,全体に刺は短く中心刺を欠く,さらには土に潜る性質があるなどの違いがあります.なかなか可愛くて魅力的な種ですよね.
CSSAテフロ2020

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コメント

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No title

こんにちは。本年もよろしくお願いします。
ドリコテレ!懐かしい名前です。この仲間が特集されるなんて世界は違いますね。
D.beneckei はカギ刺なので別系統扱いなのでしょうか。テフロの新種、花つきもよさそうで可愛いですね。情報ありがとうございます。

No title

Noriaさん、いつもありがとう。
日本のサボテン界が、ガラパゴス化しない様に願っています。
今年もよろしくお願いします。
プロフィール

さぼちゃんだいすき

Author:さぼちゃんだいすき
サボテン少年でした.

2010年,30年数年ぶりにサボテンに復帰.

2020年末,長年の夢だった栽培場を開設.

第二の人生は,サボテン中心に生きることを決意.

残された時間は,心からサボテンを楽しむ事にした.

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