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2度目のメヒコ(16)干からびた沼地

 コアウイラ州サルティーヨの西,エルドラド付近.遠くにマルティ山が見えます.広大な沼地が完全に干上がっている場所です.
メヒコその16①
 こんなところに生えている植物がいるということ自体不思議です.年にわずか数回,数センチほど水が数日間溜まる場所で,これを湿地とか沼地と呼ぶのが正しいのかどうか.とにかく中に踏み入りました.踏み入りましたと書きましたが,もちろん車で,こんなところに徒歩で入って歩いていたら間も無くこちらが干からびでしまいます.
メヒコその16③
メヒコその16②
 まず見つかったのがCoryphantha macromeris,美しい花です.よくもこんなところで花を咲かせている個体にめぐりあわせたものです.
メヒコその16④
メヒコその16⑤
 それはともかく,面白いのは,このサボテンがドナーニャと呼ばれタラフマラ族のシャーマンによって用いられてきた幻覚剤であることです.化学構造なども明らかにされており,主成分はマクロメリンというフェネチルアミンの誘導体.実際には幻覚作用は限定的のようです.
 そして真のお目当は,Mammillaria coahuilensis (関白)でした.この地味なサボテンがこの乾燥した泥の中にポツンといるのですから,この沼地に来たからといって見つけられる保証はありません.
メヒコその16⑥
メヒコその16⑦
 偶然果実を着ける個体も発見しました.こんなところで一体誰が花粉を運んだのでしょうか?こうして世代交代がなされようとしていることに安心もし,感心もしました.
メヒコその16⑧
 関白には大きな塊根があることは以前に記事にしました.その時はまさかこんなところに生えているヤツだとは想像もしませんでした.あまり水なんてやらない方が良いサボテンなんですね,これから気を付けます.

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さぼちゃんだいすき

Author:さぼちゃんだいすき
サボテン少年でした.

2010年,30年数年ぶりにサボテンに復帰.

2020年末,長年の夢だった栽培場を開設.

第二の人生は,サボテン中心に生きることを決意.

残された時間は,心からサボテンを楽しむ事にした.

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