ストロンギロゴナムというランポー玉
初夏から夏にかけて,ランポーたちは花盛りです.Astrophytum myriostigma v. strongylogonum Backeb.というサボテンは,ボクが子どもの頃にもあったのかな?と龍胆寺雄の原色シャボテン図鑑を見てみると,懐かしいポトシランポーやタマウリパスランポーはあれど,ストロンギロゴナムはありません.当然のことながらCITES Cactus checklistでは,ランポーはA.myriostigma1本で白ランポーすらありません.AndersonのThe cactus familyにもこの変種の記載はありませんが,たくさんの種内変異があるが種を区別するほどのものではないと書かれています.古いところでBriton and RoseのThe Cactaceaeにも記載なし.このv. strongylogonumなる変種名は, 1961年にBackebergがCactaceaeの中で用いたのが最初でしょうか.今でもいくつものFNがついた種子があることなどから変種として一定の共通認識はあるようです.なお日本のweb上ではしばしばスペルが間違っているので要注意です.


それはともかく,今はストロンギの代名詞にもなっている「山川ストロンギ」ですが,以前に伝統園芸第5巻の中で,山川ストロンギについて書かれていることを紹介しました.山川さんの育成されたランポー品種の総称で,育種者が作り出す現在進行形の系統名と理解するのが適当です.現在その名前の下に流通する個々のランポーは,一定の形質基準をクリアしているのか,甚だ疑問です.それは恩塚ランポーも同じこと,進化し続けるといえばそれまでですが,曖昧な定義に基づく呼称で流通させることは信義にもとると思います.
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それはともかく,今はストロンギの代名詞にもなっている「山川ストロンギ」ですが,以前に伝統園芸第5巻の中で,山川ストロンギについて書かれていることを紹介しました.山川さんの育成されたランポー品種の総称で,育種者が作り出す現在進行形の系統名と理解するのが適当です.現在その名前の下に流通する個々のランポーは,一定の形質基準をクリアしているのか,甚だ疑問です.それは恩塚ランポーも同じこと,進化し続けるといえばそれまでですが,曖昧な定義に基づく呼称で流通させることは信義にもとると思います.
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