パキポの実生たち
昨日,パキポの実生の話を出したので,その続編です.
去年と今年は,主にブレビカウレについて種子の生産と種子発芽を検討しました.ご存知のようにブレビカウレは,マダガスカル中央高地の真ん中,首都アンタナナリボの南部に自生します.有名な場所はイピティ山麓です.標高2000mぐらいですから,やや熱帯高山性の植物といえます.この付近にはたくさんのブレビカウレが自生しており,世代交代も行われています.
種子の発芽適温は25℃付近で,明条件でも暗黒条件でも発芽率に差はありません.春に蒔くと,普通に生えて生育して行きます.


自家受粉と他家受粉を比較してみると,着莢率,1粒種子重および発芽率において自家受粉がやや低い値を示しました.下の写真は自殖種子由来の実生と他殖種子由来実生を箱まきしたものです.2回繰り返しの様子ですが,共に自殖種子の方がよく生えてます.ひとたび発芽した実生の生存率には差がありませんが,その後の生育はどうなるでしょうか,現在継続調査中です.

結論的には,ブレビカウレは自家受粉しますが,種子を生産するには他家受粉が良いといえます.さて,試験の残りは、先日一斉にバットに播種しました.気温もちょうど良いのかあっという間の一斉発芽でした.

実生もたくさん出来たし,今年産の種子も数千粒あります.今後これらを使って,更に少し踏み込んで検討してみましょうか.
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去年と今年は,主にブレビカウレについて種子の生産と種子発芽を検討しました.ご存知のようにブレビカウレは,マダガスカル中央高地の真ん中,首都アンタナナリボの南部に自生します.有名な場所はイピティ山麓です.標高2000mぐらいですから,やや熱帯高山性の植物といえます.この付近にはたくさんのブレビカウレが自生しており,世代交代も行われています.
種子の発芽適温は25℃付近で,明条件でも暗黒条件でも発芽率に差はありません.春に蒔くと,普通に生えて生育して行きます.


自家受粉と他家受粉を比較してみると,着莢率,1粒種子重および発芽率において自家受粉がやや低い値を示しました.下の写真は自殖種子由来の実生と他殖種子由来実生を箱まきしたものです.2回繰り返しの様子ですが,共に自殖種子の方がよく生えてます.ひとたび発芽した実生の生存率には差がありませんが,その後の生育はどうなるでしょうか,現在継続調査中です.

結論的には,ブレビカウレは自家受粉しますが,種子を生産するには他家受粉が良いといえます.さて,試験の残りは、先日一斉にバットに播種しました.気温もちょうど良いのかあっという間の一斉発芽でした.

実生もたくさん出来たし,今年産の種子も数千粒あります.今後これらを使って,更に少し踏み込んで検討してみましょうか.
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