パキポくんの自家授粉

 早春よりパキポジウムには盛んに花が着きますが,着果するものは希です.ただ希とは言え時には大きく二又の子房を伸ばすことに興味を覚えました.1株しか開花していなくてもこのようなことが起こるのです.こりゃ自家受粉していると思いました.またパキポジウムの花にはヒトにはよく分からない香りを出しているようで,ハエが良く来ます.そして口吻を突っ込んで抜けなくなりもがいたあげくに死んでしまう様を以前に記事にしました.ハエが死んだ後に実がつくことが良くあるんです.いくつかのパキポの花を縦割りにして観察してみました.花筒の長さは色々ですが,皆同じ形態です.葯の内側にはたっぷりの花粉があり,その下に粘液,更にその下にどうやら柱頭があるようです.また花柱を取り囲む花筒の内側には下向きの毛がびっしり生えています.最初柱頭と花粉の間にある粘液は柱頭溢泌液だと思い,なんだ自家授粉してるやんと思ったのですが,何もしなければ間もなく落花します.それならば,ハエのマネをして葯の隙間に爪楊枝を突っ込んで少しぐりぐりしてみました.この葯の隙間は結構物理的にもしっかりしていて,爪楊枝の先を挟むと爪楊枝はしっかり保持されます.こんなことをしてみた結果,デンシフローラ,グラキリス,エブレネウム,恵比寿大黒で結実しました.ふーむ,そういうことだったかと,感心した次第です.

パキポの花1
パキポの花2
パキの実


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コメント

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な~るほど!

いつも楽しみに拝見しています。
なるほど、パキポの花の構造はこうなっていたのですね。
以前実生したパキポがずいぶん大きくなり、そろ花を咲かせないかと楽しみに見守っているところで、グッドタイミングでした。
自家受粉が可能とあれば、一株からでも国内での再生産が可能というわけですね。
これで希少種とされるバロニーなどのヤマドリが、少しでもなくなることに繋がればいいなと思ったりもしました。

No title

Noriaさん,いつもありがとうございます。
すべてがうまく行くとは限らないとは思いますが,ボクの小さな試みの結果を多くの人が試してみて、より良い方法になるようにと思っています。
園芸屋としては、乱獲を抑制するのは単なる規制ではなく,人工増殖したより魅力的な植物を安定供給することであると思っています。
プロフィール

さぼちゃんだいすき

Author:さぼちゃんだいすき
2010年,30年数年ぶりにサボテンに復帰.

本格的再開をめざして,あれこれ勉強中.

残された時間でどうサボテンと向き合うか思案中.

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