今年もキリンの園建設へ
7月初旬から始めたキリンの実生接.今年もキリンの園が出来つつあります.ボクはカキコなどの大きな穂をキリンに接ぐことは全くなく,全て実生のタイムマシン用です.自分で交配したものの顔を早く見たい,育種のスピードアップしたい,ただそれだけがキリンを使う理由です.効率を重視するボクは大きなキリン苗を使いません.下の写真のような草丈7cmぐらいの苗です.背の高いキリンに接いだ場合と比較して,穂木の成長に大差はありません.穂木の下にある葉は10枚以下でも十分なのです.ですから背の高いキリンを使う必然性は全くありません.

接木する部位の葉も取りません.節間を安全カミソリで横に切るだけ.

そこに穂木を乗せて軽く圧着,ハイ終わり.

数日間は風に当てたくないので,プラスチックケースを2つ重ねて利用しています.これは意外と重要で,ここで乾かしてしまうと接木の成功率は極端に低下します.

徐々に外気に慣らしながら1週間後に箱から出す時期になると,このように最上位の腋芽が動き始めています.

そこで3年前記事にしたタバコの腋芽抑制剤を葉の付け根に小さな筆でちょんちょんと処理.できる限り全ての葉の付け根に処理します.下の写真で黄色い薬剤が葉の付け根にあるのが分かると思います.この程度の量で十分です.これで当分腋芽は伸びて来ず,腋芽取りの手間がかかりません.

その後は,ポットに植わったままハウスの地床へ置きます.自然と鉢底から地面に根が降りてゆきます.水と肥料を吸い上げたキリンの葉は,接木時の2倍ぐらいに大きくなります.これで来春までしっかり光合成をしてもらいます.

太平丸の育種では,昨年の60余りの交配組み合わせから得た実生を,1交配から3本に限定して,順次乗せて行きます.アストロは,実生の顔を見て気になったものを拾い上げます.さらに今年はコピやエリオシケなどもたくさん蒔いたので,それらも気になったものは接木してゆきます.
大体いつも8月末にはその年の実生接を終了させるので,そろそろ折り返し地点に来た感じです.それでは後一月,頑張って接木します.
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その後は,ポットに植わったままハウスの地床へ置きます.自然と鉢底から地面に根が降りてゆきます.水と肥料を吸い上げたキリンの葉は,接木時の2倍ぐらいに大きくなります.これで来春までしっかり光合成をしてもらいます.

太平丸の育種では,昨年の60余りの交配組み合わせから得た実生を,1交配から3本に限定して,順次乗せて行きます.アストロは,実生の顔を見て気になったものを拾い上げます.さらに今年はコピやエリオシケなどもたくさん蒔いたので,それらも気になったものは接木してゆきます.
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