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皐月を駆け抜けたエビたち 

 先日外に置かれたレンケンバッキーの群花を紹介しましたが,この春ハウスのエビたちもたくさんの花を咲かせてくれました.スルーするのはあまりにもかわいそうなので2種だけ載せておきます.
 まずはEchinocereus papillosus,この魅惑の花は,たくさん咲くとなお一層美しくかつ怪しげでもあります.和名は華山,なるほど華やかな山ですね.
パピローサス①2023
パピローサス②2023
 次は以前に島根のIさんから種子をいただいたE. engelmannii. アリゾナ,ネバダ南部,バハカリフォルニアを故郷とする本種は,日本での栽培下ではやや咲きにくいとされます.フレームに置かれて寒さと乾燥を経てようやくの開花.やはり群花とはいきませんでした.武勇丸(司蝦)という名の通り,花がなくても刺が素敵なエビサボです.
エンゲルマニー①2023
エンゲルマニー②2023
 ウチにいる諸々の大型のエビたちは順次フレーム栽培に移すことにしました.過酷環境にも十分耐えるし,むしろその方が咲き易いかもと期待を込めてです.単に大きくならないでほしいというのも正直なところ,その意味からもスパルタ環境での栽培は必要です. 

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メヒコ3rd その21 巌の花

 巌(Echinocactus platyacanthus)はメキシコ中部,北部にかけて広く分布しており,至る所で見ることができます.ちょうど4月は花のシーズン,綺麗な黄金色の花を見ることができました.
メヒコ3rd21-①
メヒコ3rd21-②
 花には時折たくさんのアリが集っており,何をしているのか観察すると花弁や雄ずいなどを噛み切っているのです.何が目的でそうするのか分かりませんが,簡易な水分補給なのかもしれません.
メヒコ3rd21-③
 ふーんと思ったのは全ての株が花を同時に咲かせているわけではないことです.花を着けていない株も結構あるのです.同じ場所にあって開花の早晩生が顕著に在ることの意味は何なんでしょうか.普通は同じコロニーは一斉に咲く方が生存上有利と考えられるのですが.
メヒコ3rd21-④
メヒコ3rd21-⑤
 夕日に立つ巨大な巌.おそらくボクよりはずっと年上なのでしょう.ずっとここに立ち続けてほしいものです.
メヒコ3rd21-⑥

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メヒコ3rd その20 ピタヤを頂く

 9年前,初めてメキシコに行った時,路上で売っていたピタヤを食べました.大変美味しいものでしたが,その日持ち性の悪さから輸出は限定的だとのことでした.今回は最初の訪問と同じ春,ピタヤの果実がたわわに成っていました.よく見ると,株全体で花の着いているのは南向きだけのようです.
メヒコ3rd20-①
 花はこんな感じです.花が咲いている時点では,花筒の下部はあまり刺がありません.
メヒコ3rd20-②
 果実が発達する過程で刺だらけになっていくようです.
メヒコ3rd20-③
 ここでは果肉の色は白と赤でした.最初の時は赤と黄色でした.
メヒコ3rd20-④
メヒコ3rd20-⑤
 ウチで育っているStenocereus queretaroensis.9年前に実際食べた果肉から種子を持ってきたものです.これに実を慣らすのは無理でしょうかね.
メヒコ3rd20-⑥

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メヒコ3rd その19 帝冠を踏んでしまう

 帝冠(Obregonia denegrii)は,サボテン界の中で数少ない1属1種の希少なサボテンです.記載は1920年代と古く,昔から知られていました.サボテン屋さんのハウスでよく見る帝冠は青々とした小苗です.ですから,野趣あふれとてつもなく大きな株がゴロゴロといる様子には驚きました.でも先輩の方にお聞きするとかつては直径20cmを超えるような輸入球が入ってきていたそうです.
メヒコ3rd19-①
 イカツイ彼らですが,我々を歓迎してくれているかのように笑顔を作っている綴化株もありました.
メヒコ3rd19-②
 何か他のサボテンも居ないかとコロニーを歩き回りましたが,あまりの個体数の多さに気づかずに踏んでしまっていることもしばしば.
メヒコ3rd19-③
 生息地が限られて,個体数も減っているとのことでしたが,居るところには居ると知って少し安心.でも一方であまりにも高密度で生えているので,一瞬で絶滅なんてことにもなるんじゃないかと心配にもなります.

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メヒコ3rd その18 やっと会えたランポー玉

 前回の訪問では何度も探してついに空振りだったランポー玉(Astrophytum myriostigma),ついに会えました,それもたくさん.このコロニーは丁度花の時期だったので,多くの株が花を着けていました.第一印象は,キレイだな,です.想像していたランポーはもっと荒々しいものでした.
メヒコ3rd18-①
 さらに思っていた以上の密度で生息していたことも意外でした.ただし,このコロニーを外れると周りには全くと言って良いほどランポーは見当たりませんでした.
メヒコ3rd18-②
メヒコ3rd18-③
 カメラを向けていると運良く蜂と思しき昆虫が花の中に潜り込みました.日本でいるミツバチのような虫です.この動画はインスタ(Sabochandaisuki)に上げておいたので興味のある人は見てください.ああこうして命がつながっているんだなと実感しました.
メヒコ3rd18-④
 付近には小さな株も認められ,次世代もちゃんと居ることに嬉しくなりました.
メヒコ3rd18-⑤
 念願だったランポーに会うことができて,あー来て良かったと思うと共に、しっかり生きているランポーを確認できてとても安心しました.

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プロフィール

さぼちゃんだいすき

Author:さぼちゃんだいすき
サボテン少年でした.

2010年,30年数年ぶりにサボテンに復帰.

2020年末,長年の夢だった栽培場を開設.

第二の人生は,サボテン中心に生きることを決意.

残された時間は,心からサボテンを楽しむ事にした.

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