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カニの子

 昔亀甲紅葉ヘキランとして小さな赤いヘキランを手にしたのが11年前,それがこれまで何度も登場してきた通称カニです.カニは随分と背が高くなり,やや老化した感もありますが,紅葉の形質は今なお健在,春に向かって茹であがり中です.
カニの今2023
 紅葉と紅葉をかけるとかなりの割合で紅葉になるのですが,面白いことにこのカニと普通の亀甲ヘキランを交配すると,亀甲の出方は色々ですが,須らくただの青物になり紅葉の形質は出現しません.下の写真は典型的なカニx 亀甲ヘキランの様子です.まずこの交配組み合わせから紅葉は出ません.
カニヘラクレ2023
上の写真のような青物は,たとえカニの血が入っているとは言え,さらにカニに戻し交配しても結果は芳しくありませんでした.つまり表現型として紅葉の出ないものをカニに戻し交配しても紅葉にならないのです.カニと他の紅葉をかけると下の写真のような紅葉は出ますが,カニのようではありません.
亀甲紅葉2023
なんとかカニを超えるカニは出来ないかなと交配を続けていますが,苦戦しています.昨年蒔いた実生の中に面白い顔付きの奴がいました.これはどう育つでしょうか.ちょっと期待しています.
カニの子2023
 サボテンを再開して間もなくの頃,愛媛の佐伯さんのところでヘラクレスを見せてもらいました.よしこれだ!と思って自分で交配を始めた頃は,紅葉は余計な形質だと思って避けてきました.今再び紅葉を,特に大きくなってもしっかり紅葉する亀甲系ヘキランを作ろうとするとそれなりに難しいことが分かり,ふーんそうだったのかと改めてその奥深さを実感しています.

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県フラワーフェスのサボテンたち  

 先の土日に県のフラワーフェスティバルが,久しぶりに人を入れて通常開催されました.地元のカクタスクラブも展示&販売で参加協力しました.この展示・品評会はカクタスクラブの有志がコレクションの中から数点を持ち寄り展示しています.総計120点余の出品でした.ボクも微力ながら協力させて貰い,ちゃっかり賞もいただきました.実は昨年までは仕事の関係上主催者側にいたのですが,リタイアしたので誰に気兼ねすることなく出品することができました.
フラフェス①2023
フラフェス②2023
フラフェス③2023
フラフェス④2023
 即売会の方は相変わらず,すごい人だかりでした.会場には遠路サボ友さんが来て下さったり,希少なサボテンをもらったり,新たな出会いがあったりと充実した時間を過ごさせてもらいました.

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マミの絞り花はハブリッドか?

 これまで何度も取り上げてきた通称ラウイの絞り花です.これまで散々いろんなものをかけてみましたが着果しません.これはどうやら不稔のようですね.仕方なく危険分散にと,分枝を一つ外して独立させてあります.
絞り花ラウイ花2022
 次は白刺カルメナエの絞り花.白刺カルメナエは交配起源なのかと思いますが,実生繁殖が可能.あるところで売り場に並ぶ数十株の白刺カルメナエを見ましたが,花色は実に多様でした.こうした中で絞り花がどのような割合で出現するのかは情報がありません.また不思議なことに,上の写真のラウイと同様,この絞り花の白刺カルメナエも昨年交配してみたのですが,タネを結びません.いずれにせよこれら2つの絞り花のマミはハイブリッドなのでしょうかね.
絞り花カルメ2023
 そして昨年記事にしたマミ交配種ビアンカ.名前の通り綺麗な白花です.これは交配種としてビアンカという名が付けられているので,ある意味安心です.
交配種ブランカ2023
 ネットを見ていると最近マミラリアの雑交配がたくさん行われているタイのコレクターの画像にしばしば同じような絞り花が見られます.ボクはマミラリアの雑交配は賛成しませんが,綺麗なもの,美しいものは素直に認めたいと思います.ただ名前をいい加減にして流通させると混乱を招くので注意したいものです.
 以前記事にしたマミラリアハイブリッド‘ブランカ’は,文字通り白い花を咲かせています.
ハイブリッドが悪いのではありません.美しければ価値があり,そこには正しいネーミングが必要です.

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ニデュランスの晴れ舞台

 日頃は武骨を誇る鶴巣丸ですが,花を着けると雰囲気がいっぺんで変わります.荒々しい姿が良かれと思いほぼ無遮光のフェロたちと同居しているこの株はいつも多少日焼け気味,でもボクは水をやる方なので,ペシャンコにはなっていません.いつもサボテンを観察する目線は斜め上からですからあまり気がつきませんが,横から見るとこの株はまだまだふっくらしているのが分かります.もっと絞った方が良いでしょうか.
鶴巣②2023
 いつも早春になるとたくさんの蕾を着け,刺に似合わない清楚系の花を楽しませてくれます.刺に邪魔されて大きく開けないのですが,それがまた奥ゆかしく良い感じです.これから暫くはニデュランスにとって晴れ舞台とも言える時間です.毎日眺めてやることにしましょう.
鶴巣①2023
 表題にはニデュランスがと書きましたが,鶴巣丸(Thelocactus nidulans)は,今はT. rinconensisに統合されているようです.

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刺を放つようなマミ春宮

 これはMammillaria flavicentra L680,今はM dixanthocentron subsp. flavicentra という位置づけのようです.全方位に刺を放つような草姿は確かによく似ています.故郷は,オアハカ州テワカンの南標高2600mぐらいのところのようです.L680は,ラウ氏が1974年に採種したとされるので随分と古い話です.本種は古くから知られているので,一応春宮という和名を頂いていますが,国内ではまず流通はしていません.
 3つ並べてみるとなんとなく印象が違いますね.中刺の色が違いですね.
春宮①2023
 花は赤とは言え,なんとなくくすんだ色合いで地味な感じです.
春宮②2023
 今はまだ小さな株なのですが,大きくなるとまた違った印象を与える株に育った行くかなと見守っています.

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プロフィール

さぼちゃんだいすき

Author:さぼちゃんだいすき
サボテン少年でした.

2010年,30年数年ぶりにサボテンに復帰.

2020年末,長年の夢だった栽培場を開設.

第二の人生は,サボテン中心に生きることを決意.

残された時間は,心からサボテンを楽しむ事にした.

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