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惨敗の斑入りの実生接ぎ

 昨年にキリンに乗せた色々なサボテンを眺めていてその成長ぶりや,今まで見たことのない新しい種の様子を観察するのは楽しいことです.あまりやるこのない冬の間では,しばしばキリンの園を眺めます.
 その中で斑入りの実生接は苦戦をしています.仕上がってくる斑入り植物を見るとベタ斑になる比率が異常に高く,半年前に自らが選んで接木をしたはずなのに何を見て選んでいたんだろうと呆れます.
斑入りの選抜①2023.
 でもちゃんと選んだはずです.まずは派手柄のものは避け,明らかな片斑も選ばず,斑と地色がうまく混ざったものを慎重に選んで接木をしました.それなのにこのザマです.
斑入りの選抜②2023
 だからと言って逆に派手柄のものを選んで接木をするなんてことをして好成績になるとは到底思えません.わずか5mmにも満たない小さな実生です.将来良い斑柄になるのか見極めるのはむずかしい様です.
斑入りの選抜③2023
 せっかく実生接ぎしても9割がベタ斑や方斑になるのであれば,決して効率はよろしくない.1年待って1cmぐらいになってから良い斑柄を見てから袖に注いだ方が効率的かもしれません.

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パリーとホリゾンの恋

 キリン接ぎの面々を眺めているとたくさんある太平たちの中に変わった顔つきのものがあります.ああこれは神竜系だなと思ってラベルの番号を照合するとやはり太平との交配種でした.
 この長い刺が目立つものは,神竜×スーパーニコリーです.長く湾曲した刺は両親から受け継いだもので,やや高い稜線は神竜由来です.自作の神竜・太平としては神竜丸×雷帝が居るのですが,これとは違った顔になることを期待しています.またスーパーニコリーは赤というよりはピンクの花なので,交配種は綺麗なオレンジ花にならないかなという期待もあります.
交配2058番2023
 次は神竜×神竜太平です.3/4が神竜ですから,ぱっと見はもう神竜に近いですね.大きくなったらどんな顔つきになるでしょうか.
交配2057番2023
 このパリーとホリゾンの恋は一方向のみで実を結び,神竜を子房親にしたときだけ交配が可能です.できた神竜太平は花粉稔性をもち,このように神竜へバッククロスできます.これらの後代から赤い花の咲く神竜が出来上がるかなと思っています.同じように太平へ戻して黄色の花が咲く太平も可能かもしれません.

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タマウリパスから来たカルメナエ

 世の中には色々なタイプのカルメナエが流通しています.そんなカルメナエですが,メキシコではどのような姿だったのでしょうか.これはカルメナエL1223.花の様子は,今流通している黄刺のオーソドックスなカルメナエに近いものです.
カルメナエL1223②2023
 同じ黄刺ですが,若干の個体差が見て取れます.
カルメナエL1223①2023
 さらに今流通しているいろいろなカルメナエは株径がおおむね5cmぐらいで縦に伸び始めるものが多いのですが,この株は結構胴太に育っていますね.
カルメナエL1223③2023
 このL1223の故郷はタマウリパス州La Reja.Gマップで見るとシウダビクトリアの西3kmほどの高原,山の尾根筋はガラガラとした木の生えない場所が続きます.栽培したではふっくらと育っていますが,故郷の山では岩の割れ目なdどに生えていて,かなり締まった姿をしているものと想像されます.

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山城愛仙園さん23新春セール

 先週の金曜から山城さんのところが恒例の新春セールを明日までしています.年賀状でお知らせを頂いており,SNSでも宣伝が出ていましたので出かけてみました.いつものように園主さんに挨拶して温室を一回り.この日は強い冬型の気圧配置で風が強く,屋上の温室の硬質フィルムが凄い音を立てて震えていました.新春のセールということで週末には大勢のお客さんが来られたそうですが,平日とあってそれほどのお客さんではありませんでした.相変わらずカオスの温室,ここで宝探しを存分に楽しみました.
山城23正月①2023
 いつも上がる最上階の景色は相変わらず素敵です.
山城23正月②2023
 今回のお持ち帰りはこんなメンツ.いつもながら雑多なのですが,別にレア物ではなくても一期一会のサボテンたち,こんな買い物を楽しめるのが山城さんの良いところなのです.右端のハオルチアは,新春セールのくじ引き5等です.
山城23正月③2023.
 またそれぞれ個別には,花が咲いた折りなどで紹介する機会もあるでしょう.

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播種して1年待たずに咲くマミ

 春の移植を待つ昨年春の実生たち,ふと見ると花をつけている小さなマミが居ました.Mammillaria rayonesensis ML453です.この学名はM.pilispinaのシノニムとされ,ピクタに近い種と考えられています.
Jojn Pilbeamの本Mammillaria(The cactus file handbook 6)では,M.pilispinaは何の特筆すべき特徴もない種だと散々な書かれ様ですが,健気に咲く姿は悪くありません.
マミラヨネス①2023
 メキシコ ヌエボレオン州Galeana,標高1140mRayones渓谷が故郷です.Rayonesといえば,以前にメキシコに行った時に竜角牡丹を見たところです.
マミラヨネス②2023
 小型のマミの良いところは,こうして播種1年以内に花が見られるところです.播種してから1年は移植をしないズボラなボクの栽培方法ですが,それでもマミたちは結構な大きさに育ち,中にはこうして花を咲かせるものがいるんです.

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プロフィール

さぼちゃんだいすき

Author:さぼちゃんだいすき
サボテン少年でした.

2010年,30年数年ぶりにサボテンに復帰.

2020年末,長年の夢だった栽培場を開設.

第二の人生は,サボテン中心に生きることを決意.

残された時間は,心からサボテンを楽しむ事にした.

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