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趣味の園芸9月号2022

 NHK趣味の園芸の雑誌を買うのは久しぶりです.多肉植物,サボテンの特集なので買ってみました.この雑誌は別段新しいことが載るわけではないのですが,人々のニーズをNHKや登場する業界人がどのように捉えているのかが反映されていると思うので,どんなものか見てみたかったのです.
趣味の園芸9月号①2022
 副題に「知ればきっと好きになる」とありますように,まだ新たなタニラーを生み出そうという企画意図があるようです.7部構成の充実した内容.Part 1,2は誘い,3と5は栽培指導,4と7はハオとリト,そして6はなぜかサボテンで岐阜県.
趣味の園芸9月号②2022
 これで第6弾になる多肉植物・サボテンコレクションカードも定番になってきましたね.2018年8月号に初めてこのカードが付録になっていた時,何を意図しているのかさっぱり分からんなと思ったのですが,こうして継続してきて取扱いの植物が200ほどになるとカードを貯めていた人にとってはそれなりに面白いものになって来たと思います.
趣味の園芸9月号③2022
 さて,近年稀に見る多肉ブームの中で,日本最大の園芸番組であるNHK趣味の園芸が,このようにさらなる誘いを続けるのはどういう背景からなのでしょうか.視聴者の年齢構成はかなり高め推察するのですが,高齢の園芸愛好家には多肉はなお遠いのでしょうか.でも大切なのは若いタニサボ愛好家の方々,そのニーズに合っているのかなとちょっと心配になります.

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ようやくウインゾリーの種子が採れた

 以前,ウインゾリーの開花がなかなか合わないことを記事にしました.その後なんとか開花が揃うことがあっても,今度は花粉出て来ない.どうやら春先の開花は蕾が伸長する時期の温度が低いので花粉の発達が良くないようです.そして随分暑くなりかけた6月も後半,終わりかけの花でようやく花粉が採れました.花の形態はパキポジウム共通,以前に紹介した方法で確実に授粉させました.何はともあれ,着果したので安心しました.
ウインゾリー2022
ウインゾリー鞘2022
 猛暑の続く中,鞘の成長が悪いけどどうかなあと心配していたのですが,無事鞘が爆ぜました.採れた種子は痩せていますがなんとかなりそうです.
ウインゾリー爆ぜた2022
ウインゾリー種子2022
 早速蒔いて見ました.気温の高い時期でしたので勝負が早い,ちゃんと生えて来ました.うーん,花さえ咲けば他のパキポと同じなんだなと納得.
ウインゾリー芽生え2022
 繁殖の様子が特別なものではなく,他のパキポと同じであると分かったのでもうウインゾリーにさして未練はありません.暖房設備を備えていないウチでは健全に冬場を乗り切るのは難しいですね.親株ともども,繁殖を志してくれる人に託すことにしましょうか.

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金鯱の立ち位置その2

 昨日の金鯱の立ち位置の検討は,趣味家にとっては一大事のように見えますが,分類学者にとってみればなお検討中のサボテン科の再構成の一つです.この流れでエキノカクタスがさらに詳しく再検討されている研究を紹介しておきます.この研究では従来エキノカクタスとされる6種を全て揃えて,葉緑体DNAの4つの部位,ゲノムDNAのベタレイン合成系の2遺伝子,及び42項目の形態比較を元に系統分類を試みたかなり充実した研究です.
立ち位置2ー②2022-2
 彼らの結論の重要な点の1つ目は,金鯱はエキノカクタスには含まれないが,Kroenleiniaを採用するにはなお慎重な検討が必要だと考えられるとしていること.なお2016年のHuntのカクタスチェックリストでもKroenleiniaはまだ採用されていません.2つ目は,アストロフィツム,エキノカクタス,ホマロセファラは共通の祖先を持つ植物群であることは間違いない.しかしエキノカクタスに含まれるのは太平丸と巌だけであり,神竜丸,大竜冠は綾波とともにホマロセファラ属とするのが適当であるとしていることです.
立ち位置2ー③
 うーんなるほどねと思わせる結果です.趣味家としては,神竜丸,大竜冠がエキノカクタスではなくなるのはちょっと寂しい気がするのですが,昨日書いたように大竜冠は大竜冠であって植物そのものは別になくなるわけでも,価値が下がるわけでもありません.綾波と大竜冠を並べてみると,よう兄弟よろしく!と言っているようです.
立ち位置2ー②2022
 さらに余談ですが,結果の示すところでは太平丸・巌とアストロフィツムが相当近いことにふーんと思ってしまいました.

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金鯱の立ち位置その1

 金鯱の属名が変わったんだってね,という「今更話」を最近聞きました.ちょっと整理しておこうと思い,簡単に経緯を書いておきます.2014年にTaxonomy of the Cactaceaeを著したJoël Lodéは,金鯱をKroenleiniaという新属に置くことを提唱しました. 
立ち位置1ー③2022
 その根拠は,それまでの幾つかの分子生物学的研究により,金鯱が他のエキノカクタスの種よりフェロカクタスのいくつかの種に近いことが示されたことに端を発します(Butterworthら,Systematic Botany 27:257-270 (2002)など). さらに詳細な検討がVázquez-Sánchezら(Systematics and Biodiversity 11:103-116(2013))によりなされ,改めて金鯱はフェロカクタスに近いことが示され,さらに彼らは踏み込んで従来のフェロカクタス,グランデュリカクタス,レウクテンベルギア,ステノカクタス,金鯱,テロカクタスまでを共通の祖先から進化した植物群とし,新たな証拠が出るまでは全てをフェロカクタスとすることを提唱しました.こうした議論を踏まえ,金鯱がエキノカクタスからは外れることの正当性と,なおフェロカクタスとは異なる点もあることからJoël Lodéは金鯱をKroenleinia grusoniiという1属1種にすることを提唱しました.つまりこうした案が提唱されているわけで,決着が着いたわけではありません.
立ち位置1ー①202
 なおこの議論の中で金鯱の成立においてフェロカクタスとエキノカクタスが関わっていて,金鯱が両者の雑種起源である可能性が示されたとされています.これは母系遺伝する葉緑体DNAの分析によると金鯱はフェロカクタスと近いことが(つまり祖先はフェロカクタス)示される一方,植物の形質を見るとエキノカクタスに近い面もあるからです.異なる種の交配により新たな種が成立することは生物進化においてしばしば見られることです.ここで誤解してはいけないのは,金鯱が雑種起源であるということが,あたかも今あるフェロカクタスの何かとエキノカクタスの何かとの雑種であるという意味では決してないことです.
立ち位置1ー②
 なお彼がCASSAで会員向けにこの辺りの説明を優しく話をしているのを(taxonomy of the cactaceae とjoël lodeでググると)YouTubeで見ることができます.最近の分類の大括り化を説明した上で,講演の最後に,学名が変わっても慌ててラベルを変える必要のないこと,今使っている学名(名前)はその植物を示すものであり,第一植物はそんなこと(つまり自分の学名)などに関心はなく,あなた方もそうかも知れない.と締め括っています.その通りだなと思いました.

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3Dプリントポットを試す

 いよいよ植木鉢にも3Dプリンタ製品が登場して来ました.渋谷の東急ハンズで実物が並んでいるというので見てきました.なるほど単なるプラポットでは有りません.型に流し込んで固めるものとは異なる細かい構造になっていることが,実際手にとって初めて分かりました.
 一つ買い求めてきたのですが,これはThe mesh potさんのThe Cylinder Pot TEという作品です.デザイン性もさることながら,最大の特徴はポットの壁面は無数の隙間があり,これが内外に繋がっている,すなわち通気性があるのです.3Dプリントならでは構造です.
Dポット①2022
 また裏から見ると底が焼き物の糸底のようになっており,かつこれがネジになっていて回すと外れるのです.
3Dポット②2022
 実際に栽培してみるとどうでしょうか.この鉢のために特別な用土が必要とされるようでは,実用性はありません.他のプラ鉢同様にいつもの用土でいつもの水やりで確認したいと思いました.さて何を植えようか,ちょっと悩みました.世の人々はアガベなど植えて,映える!と言うのでしょう.ここはボクらしく自作の太平丸を選択しました.
3Dポット太平②2022
 今ボクは,雷帝だ,花王だ,翠平だとか言う既存のカテゴリーに捉われない気品,優雅さと力強さを備えた太平丸の育成を目指しています.これは有望株の一つです.
3Dポット太平①2022.jpg
 さらにこうした鉢で最も気になるのが耐久性です.そこそこのお値段,同サイズのプラ鉢30個ほど,ですから2,3年でダメになるようなら,植木鉢ではなく単なる置物,飾物です.成長の成績も含めまたそのうち報告します.
昨年の様子

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プロフィール

さぼちゃんだいすき

Author:さぼちゃんだいすき
金沢に生まれたボクは,熱心なサボテン少年でした.2010年,30年数年ぶりにサボテンに本格復帰.2020年末,長年の夢だった栽培場を開設.第二の人生は,サボテン中心に生きることを決意.残された時間は,心からサボテンを楽しむ事にした.

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