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黒王丸の種子はアリ散布か

 コピの花は地味で大人しく,じっくりと眺めることは滅多にありません.種子となるともう一つ地味です.果実はほぼ頂部の綿毛に埋もれており,花殻がなければ果実が在るのかどうかも分かりません.この冬に花柄が見えたので,取って見ると黒く艶のある種子が見えましたが,果実全体は深く綿毛に埋もれたままです.種子をよく見ると白いものが着いています.これはエライオソームでしょうか. 4年前にコルムナアルバの種子がスッカリ乾いて綿毛に埋まっていたことを記事にし,そこでシュルツさんのコピ本に、甘く白い珠柄を蟻が狙っていると書かれていることを記していました.甘い?残念,自らの味覚で確かめ損ねました.
黒王果実2022.
 これはまた別の株ですが,種子を取った後の果実を引き抜いて見たところ,綺麗なピンク色でした.当たり前かも知れませんが,黒王様もベタシアニンを作る能力はあるんだ!と再確認しました.赤花黒王なんていうのも不可能ではなさそうです.
黒王果実2022のコピー
 今回新鮮な種子を見て改めてこれはアリ散布なんだなあと思いましたが,これまでコピの種子をアリに横取りされたことはありません.アストロの種子はこれまで何度もアリに持ち去られて悔しい思いをしたことを記事にして来ました.何が違うんだろうか?単にチャンスの問題かな.それとも日本のアリには魅力的ではないのかな.何はともあれコピの種子が盗まれないのは良い事です.

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カルメナエの季節

 ウチには色々なタイプのカルメナエが居ます.刺色の違いを紹介するのは久しぶりです.黄刺,白刺と色々居るのですが,今回は赤刺系を並べて見ました.刺色も花色も様々,並べて眺めるのは楽しいものです.小さくても花を咲かせる姿はかわいく,触って痛くないこのサボテンは,一般の方々に広く受け入れられる素地を持っています.
赤刺カルメ白花2021
赤刺カルメピンク花2022
 一方で,カルメナエと名付けられたサボテンは本来どのようなものなのかというキチンとした認識も持つべきだと思っていました.幸い昨年FB付きのカルメナエを分けていただきました.これはL1223.タマウリパス州 シウダードビクトリア市の西方 La Rejaという高原地帯が故郷です.1980年にLau氏が発見しています.
カルメナエFB2021
 このような刺色がどうやら基本のようで黄色味の濃淡はあるようです.上に見たような赤刺はもしかすると栽培起源かも知れません. グラハム チャールズのCacti and Succulents にもカルメナエ交配種のことが書かれています.近縁種との交配が容易なのでしょう.タイ人のSNSを見ていると実に多様な花色のカルメナエとか明星とかが登場します.ちゃんと交配種と書いて売っている彼らは正直であり,趣味園芸ではこれは大いに有りなのです.

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ゲジゲジ刺の合間からかわいい花

 白斜子(Mammillaria pectinifera)はいつも今頃開花してきます.今はマミラリア属なのですが,その昔はソリシア属とされ,1属1種の珍しい植物として扱われていました.虫のような独特の刺の合間から蕾がのぞくと,ああ今年もちゃんと咲くんだねと嬉しくなります.
斜子②2022
 小型のマミラリアなので,ガタイがある程度大きさなるとどうやら株の下方が縮んで行くようで,それほど大きさは変わりません.基部から分枝も出しますがそれ程盛んに出るわけではなく群生株と言える程のものには自然ではなかなか成らないようです.接木をしてカットすると話はまた別かと思いますが.
白斜子古株2022
 去年の記事で書きましたようにタイの友人が,種子が欲しいというので交配しましたが,種子生産力はあまり高くなく,ご希望に添えるほど供給出来ませんでした.こちらでもちょこっとだけ蒔いて見ましたが,発芽には問題は無さそうでした.なので,今年はせっせと交配しています.今はまだ小さいのですが,pectineferaらしい刺を出しています.
白斜子実生2022
 さてこんな地味なサボテンに関して興味深い研究がなされています.種子が出来てから数年をかけて徐々に種子が放出されてゆく性質を持っているようですが,その放出の割合はその年の降雨量によって左右されるというものです.
白斜子論文①2022
白斜子論文②2022
 ヒト様の管理下に置かれた白斜子では,せっせとヒトが穿り出してくれるので,彼らも雨を待つ必要はありません.

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寒のキリン園

 今は大寒の真っ最中.生まれ故郷金沢の大寒の頃の景色といえば一面に雪を被った田んぼですが,ここ讃岐では青々とした麦畑が真冬のありふれた景色です.ここ数年色々観察してきて,キリンウチワが寒さに弱いという認識には随分と誤解があるのではないかと思うようになりました.まず,冬に気温が低くなると葉が落ちるという認識は正しいのか.寒さ対策として水を切るから葉が焼けて落ちてしまうのというのが実態ではないでしょうか.太陽光が十分に当たり,かつ0℃以上程度を保てるのであれば,水を完全に切るのではなく,葉を落とさないことに留意して,適度な灌水をし続ける管理をすべきじゃないかなと思うようになりました.12月に今年はそんな管理をするという記事を書きました.そしてこれが今の様子です.これは内張したビニールハウスの中にもう一つトンネルを設置したものです.ご覧のようにキリンたちは葉を落とすことなく,穂木は今も成長をしています.
キリンの今2022
 これをみると,無加温ビニールハウスでも,内張りをしてその下にトンネルを設ければ,キリンの冬越しに大きな問題は無さそうです.さらに先に記事にしたように,寒波が来るときはシルバーポリトウをかけてやれば,ほぼ安心です.ちなみに今年の大寒二日後、三日後は今期最高の冷え込み,朝の最低気温はハウス外が-5℃と-4℃を示しましたが,シルバーポリトウで応戦したトンネル中のは4℃と 4.5℃でした.下手に室内に持ち込んで太陽光が当たる時間を犠牲にしてしまい,その上加温するというのは,賢い方法ではないのではないかと思います.
 次は同じくトンネルの下で春を待つキリンの親株達.11月に最後のピンチをかけて枝数の確保を図ったものです.いずれも大体3本の枝を出しています.今は成長を休止していますが,これで暖かくなれば分枝の先端は成長を再開するでしょうから,すぐにさし穂が取れます.彼らを見ていて面白いと思ったのは,何か他のサボテンを接木されるとその穂木は同じ温度条件下で成長を続けるのに,接いでいない普通のキリンの枝先はスッカリ成長を止めていることです.さらに接木されたキリンのから出る脇芽も成長を止めません.これらのことは,根の吸水活性に地上部の成長点の動きが大いに関与していることを示しています.
キリンの今③2022
 さてもっと低い温度ではどうなのか,水を切った状態にすれば極低温−5℃,冬に何度か氷点下になるくらいならキリンウチワ自体は死んでしまうことはない,ってことは確認済みです.下の写真は内張りだけ,つまり普通にサボテンを置いているハウスの床で越冬中のキリン.完全には乾かしていません.葉はだいぶ赤くなっていますが,結構大丈夫そうです.
キリンの今②2022
 冬至から一月以上経ち,お日様の力は11月中旬並みになって来ています.トンネルの中は妻面上部を少しだけ換気してやっていても晴れれば40℃を超えます.もうすぐ春です.これでキリンの接木株の冬の管理法は理解できました.今年は心置きなくキリン接に注力します.

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銀河の季節がやって来た

 今年も銀河の花盛りを眺める季節になりました.毎年眺め,その都度美しいなあと感動しています.
銀河①202
銀河②2021
 この株は2013年に初めて記事に登場します.その後だんだんと径を出し,さらには縦に伸びて行きました.そうこうしているうちに,傍から何やら鬼芽のような分枝と花芽の中間型の仔を吹き,それらはやがて正常な分枝へと成長しました.
そして昨年あたりから単幹だった頃の主幹の下側が徐々に縮んで来て,腰を下ろしてきた感じです.
銀河③2021
 最終的には半球状の群生株になるのでしょうか.まだまだ時間がかかりそうですが,長く付き合う友のような感じ,これからも元気で居て欲しいものです.

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プロフィール

さぼちゃんだいすき

Author:さぼちゃんだいすき
金沢に生まれたボクは,熱心なサボテン少年でした.2010年,30年数年ぶりにサボテンに本格復帰.2020年末,長年の夢だった栽培場を開設.第二の人生は,サボテン中心に生きることを決意.残された時間は,心からサボテンを楽しむ事にした.

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