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昨年のキリンの成果 その①

 昨年8月にキリンウチワ接木を導入し始めたことを記事にしました.8月から9月にかけて接木をしましたが,あれから半年足らず,今の様子を備忘録を兼ねて,報告しておきます.旺盛に生育したのは10月ぐらいまでの3ヶ月で後はダラダラと成長しており,それなりの成果が見られたので,種ごとに見ておきます.
 まずは大好きな太平丸.これは相性が良さそうです.接木の失敗もほぼ無く生育も旺盛,刺も立派です.キリン特有の異常なほどの分枝が見られることがあり,早期に分枝は切除するのが大切かなと.これは袖台でも同じです.袖台時折みられる降ろして数年後に台木から腐るといった現象が起きないのかどうかが観察ポイントの一つです.
キリン台太平
 次はシュレセリー,昨年10月に一度記事にしましたが,これも相性が良く生育旺盛です.刺の出も悪くないですが,ややメタボでしょうか.早々に降ろしてその後はしっかりと締めてやる必要がありそうです.今春の花が期待できるでしょうか.
キリン台シュレセリー2021
 そして兜.兜の育種にはあまり興味はないのですが,どんなものかと少し接いで見ました.生育は悪くない様です.いくつもに分頭した姿は見苦しいので分枝はすぐに切除,一度頂芽優勢が確立すればその後は余計な分枝しない様です.これはA氏兜と名付けられたものとISWと名付けられたものを交配した物です.これら個人名を冠した名で流通するも,実際は当の本人ではなく第三者が実生したものと推察され,いずれも近交弱勢が出ていてこじんまりとしたガタイでした.もし両者が縁遠いならこれらの子は少しまともな生育をするかな?と期待したものです.
キリン台兜2021
 最後は同じ有星のヘキラン,特に斑入りを拾い上げて接いだせいでしょうか,思いの外成績が良くありません.一年前にキリンに接いだランポーは初年度ぐずぐずいていましたが,その後旺盛に生育し始めましたので,彼らももう少し見てやります.この春は地植えしてみましょうか.
キリン台ヘキラン錦2021

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黄仙玉の魅惑的な花

 真冬のハウスで黄仙玉(Matucana aurantiaca)が蕾をあげてきました.
黄仙玉の蕾2021
 1月も半ば,明け方は相当寒い日が続くのですが,昼間の昇温を頼りに咲いてきました.黄仙玉は,ペルー出身の魅力的なサボテンです.オレンジマツカナと呼ばれるように橙色の花が多いようですが,かなり種内変異がある様で,美しいバイカラーの遺伝子型もあり,色々と探ると楽しそうです.この株も花弁先端がピンクで区部に向かってオレンジ色になり肉眼ではとても綺麗なのですが,写真に撮るとこの微妙なグラディエーションが飛んでしまって,ただのオレンジ色のように見え残念です.
黄仙玉の花2021
 マツカナの仲間たちは開花期がいつなのか,不定期に咲いてくるように思います.この株もどうしてこんな時期に咲いてきたのかわかりません.2つの花に続く蕾も見えず,この後しばらくは咲かないと思われます.次はいつか?また咲いたら報告します.
黄仙玉2021

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今年も刺マミ ピレンシスの花の季節

 毎年この通称ピレンシスくん,真冬に開花の最盛期を迎えます.なので毎年寒の頃に記事にしています.
今シーズンは開花始めが12月上旬でした.
ピレンシス開花始2020
 寒さをものともせず,僅かな温もりを頼りに咲き進み,1月上旬にはかなり咲いて来ています.これから早春までじっくりと咲き続けます.
ピレンシス1月上旬2021
 横から眺めてると株がだんだん大きくなる間にはしっかりと刺で武装したイボと刺の弱いイボがあるのが見て取れます.季節による違いなのですが,まるで年輪のようです.
ピレンシス横顔2021
 このサボテンを手にしたのは6年前のこと,その時から名前には悩まされています.この株は,M.pillensis Rep800として手にしたのでが,Mammillaria hamiltonhoytiae var. pilensis REP800としてweb上で見られる植物と少し違うなーと疑問を抱きながらも,分類的にはM. petterssoniiとされるんだよねといよいよ迷路に入り込んでしまい,今は一時思考停止しています.

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鶴の子が咲き始める

 年明け頃から鶴の子が咲いてきました.日頃は地味なマミラリアなのでなかなか視界に入らないのですが,早春の花に一時期には注目してもらえます.でもこの仲間たちは年末からパラパラ咲いてくるのですが,このパラパラ咲きが災いして,どこがベストショットタイムなのか判断が難しく,結局写真を撮ってもらえないことがしばしば.
鶴の子の花2021
 鶴の子はハーゲアーナの1タイプと考えられていますが,ハーゲアーナには色々なタイプがあり,一括りに1種としてしまうのが勿体ないくらいに変化に富んでます.よく参考にしているマミラリアNet でも6つの亜種を載せて解説しています.でもこの鶴の子に対して日本のネット上でよく使われているMammillaria haageana 'caespitosa' という学名は採用されていません.鶴の子は,比較的分枝しやすくこの形質をcaespitosa(房状)と表したものかと思います.
鶴の子1月上旬2021
 それにしてもどうして鶴の子って名前を頂いたんでしょうかね.鶴の子は鶴のヒナ,それとも卵なの?福岡をはじめ全国に鶴の子というお菓子がありますが,どうも卵がモチーフかと.やはりポコポコと仔を吹く姿を鶴の巣にある卵に見立てたのでしょうか.


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ミイラを飾る

 捨てるに捨てられないドライカクタス,これを記事にしたのは3年前のこと.以後ずっとハウスの机上に転がっていました.
 これを何とか飾ってやらないと,と思いましたがなかなか方針が決まりませんでした.壁掛けにするか,大きなガラス容器に入れ込むか,単に天井から吊るすか等々.
 根もないことだし,枯れたミイラなんだから平皿に置くかと思い,それらしいものを買って,アレンジしてみました.
ミイラ①2021
 枯れた姿でも水気を与えるとまた違った様子に見えます.
ミイラ③2021
 生きたサボテンをオブジェのように扱う輩には到底同意できませんが,亡くなったサボテンを綺麗に仕上げてオブジェとして活用するのも悪くないなと思いました.ドライサボテンに何かいいネーミングを与えてくださる方は居られませんか.

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プロフィール

さぼちゃんだいすき

Author:さぼちゃんだいすき
サボテン少年でした.

2010年,30年数年ぶりにサボテンに復帰.

2020年末,長年の夢だった栽培場を開設.

第二の人生は,サボテン中心に生きることを決意.

残された時間は,心からサボテンを楽しむ事にした.

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