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杢キリンを盆栽に

 杢キリン(Peresikia aculata)は典型的な木の葉サボテンで,蔓を伸ばすように成長する姿をみてこれがサボテン科の植物だと普通の人は思いません.昔は台木にも使われていたのですが,今やその座をすっかりキリンウチワに譲ってしまいました.ですからこんなものを自分のハウスで維持している人は少ないのではないでしょうか.
 キリンウチワがなかなか花を咲かせないってことを何度か話題にしましたが,この杢キリンはいとも簡単に花が咲きます.これまで蔓がやたら伸びて厄介者扱いをしていたのですが,根元がぐっと太っているのを発見し,これはもしかしたら盆栽風になるんじゃないか?と思い,春にぐっと刈り込んで見ました.同時に根も思い切り詰め根域制限をしたので,あまり地上部も伸びません.想定通りコンパクトな姿でいっぱいの花を着けました.これなら上手にハサミを入れればそれなりになるかもしれません.何より刈り込んだ枝にも花がいっぱい着くのが良いですよね.
杢キリン盆栽2020
 花はそれなりに綺麗ですし,何より強い香りを持つので悪くありません.惜しむらくは花の命が短いこと.まあサボテンの類なので仕方ないかもしれません.開花期はいつも今頃なのですが,これはどうして秋咲きなのか?こんなこと誰か調べていますかね.日長だったら面白いんですけど.
杢キリンの花2020
 繁殖力旺盛な本種のこと,工夫次第では売りものになるかも知れませんよ.誰か挑戦しませんかねー.

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今年の亀甲たち

 亀甲牡丹(Ariocarpus fissuratus)は子供の頃に出会ったサボテンの中で最も印象的なものの一つでした.今でも大好きです.流通する亀甲牡丹は,ゴジラ顔ばかりになっていたのですが,オーソドックスな顔つきが好きで,見つけるとつい手にしてしまいます.
亀甲達①2020
亀甲達②2020
亀甲達③2020
 牡丹類は時間の経過と共に風格のでるサボテンで,特に大疣でなくとも時間の経過とともに個性が出て来て,幾つ並べて見てもそれぞれ違う顔を楽しめます.秋本番の陽射しの下で,一斉に咲き始める亀甲たちを眺めるのは幸せなひと時です.

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今年も元気に竜角牡丹が咲く

 昨年のメキシコ旅行記で,砂利に埋もれる竜角牡丹(Ariocarpus scaphirostrisのことを書きました.ほとんどが砂利に埋まっている姿は,栽培条件下の様子とは全く違います.普段はほとんど見えないくらいで,花時になると砂利の中に点々と赤い花が上がるので,その存在が分かるそうです.ぜひ花時に見て見たいものです.
竜角牡丹2020
 この株は接降ろしで,決して褒められた草姿をしていませんが,何しろ短い台がついている所為でしょうか,やたら丈夫で, サボテン趣味を再開した直後の9年前からずっとウチの牡丹棚で生き延びています.栽培技術のないボクは,高価な牡丹類の実生大株に挑戦することにすっかり懲りています.

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牡丹という和名とAriocarpus

 毎年この牡丹交配種が咲くのを楽しみにしています.開きかけの花をみるといかにも牡丹という和名をいただいた植物群らしい様子です.花を見て言わないと,サボテンにも牡丹があると言っても普通には理解不能でしょう.でもこれを西洋の人にPeonyだと言って伝わるのかどうか?一方学名のAriocarpusはギリシヤ語のaria(コナラ)+ carpos(果実)が語源らしいのですが,どうしてドンクリなの?と思ってしまいます.最初の命名はベルギーの植物学者Scheideweilerによるのですが,もしかすると腊葉標本として送られた草姿がヨーロッパナラの殻斗に似ていたからでしょうか.今となっては不明です.
ゴジ怒涛咲きかけ2020
ゴジ怒涛の花2020
ゴジ怒涛
 この牡丹類交配種は,ゴジ怒涛という名で手に入れました.ゴジラx怒涛花牡丹と推察されます.これがウチに来たのは6年前のことでした.当初の倍以上の直径になり,花数も多くなり大変見事です.

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アズテキウムのアートプランツ

 近所に新しくホームセンターが開店したので覗きに行きました.昨今の多肉ブームですから当然サボテンも並んでいました.ホムセンに供給するところは限られているのでしょうバリエーションもさることながら値段は高め,でも田舎ではこんな所でしかサボテンは買えないんですよね.
 生きたサボテンはスルーしてこんな物を買いました,安かったので.以前にマグニフィカのアートプランツのことを記事にしました.最近は100均にもサボテンのイミテーションプランツが並びますが,レベルが低いのでインテリアに使う気もしません.これはギリギリ許せるかな,もちろん以前に紹介した陶植さんの作品とは全く比べ物になりません.まあお値段も20倍以上違うのですから,違うカテゴリーを比較するのは酷ですね.
アートプランツアズ2020
 商品ラベルにはアズテキウムの文字が.うーん,何をモデルにしたのかな.どうやらAztekium hintoniiがモチーフのようですね.でも残念なことにヒントニーは小型のサボテンでこんなに大きくなりません.もしこれくらいまで大きくなりこれくらいまで綿毛が出れば,それはさぞ人気のサボテンになることでしょう.下の写真はウチのヒントニー,ウチに来て色々あった苦労人の彼らはことさら小さく綿毛もあんまりありません.
ヒントニー3本2020
 アズテキウムは,花籠(A. ritterii)も紅籠(A. valdezii)もヒントニーも,覗き込む小さな空間にコスモスを観る植物です.この渋さを十分に表現したアートプランツをどなたか作って下さい.

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プロフィール

さぼちゃんだいすき

Author:さぼちゃんだいすき
サボテン少年でした.

2010年,30年数年ぶりにサボテンに復帰.

2020年末,長年の夢だった栽培場を開設.

第二の人生は,サボテン中心に生きることを決意.

残された時間は,心からサボテンを楽しむ事にした.

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