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清楚な紫盛丸

 優しい雰囲気の花です.手元で紫盛丸(Acanthocalycium violaceum)の花を見るのは初めてです.実に穏やかで優しい花ですよね.実はこの春のとある企みがあって,友人のYさんからいくつかのサボテンをお預かりしており,この株はその中の一つです.硬く作られているので,刺サボのようです.
紫盛丸横から2020
紫盛丸上から2020
 アカントカリキウム属は,アルゼンチンが故郷 この株はFN P110で,アルゼンチンのコルドバ,標高1100mとあります. でもコルドバはアルゼンチン第2の都市でおそらく付近の山が故郷なのでしょう.属名のAcanthoは刺という意味の接頭語で、蕾が刺に覆われている点で近縁であるEchinopsis 属と区別されています.
紫盛丸の刺の蕾2020
紫盛丸蕾の刺2020
 ボクはこれまでアカントカリキウム属のサボテンを手元においたことはありませんでした.ずいぶんと丈夫な植物で花も綺麗でよく咲くらしく,もっと普及したら良いサボテンだなと思いました.

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ルエティーの春

 この春ルエティー(Mammillaria luethyi)を移植しようと小さな鉢を手に取り,おや?っと思いました.なんだ?これは実じゃないか.ほじくり出すと種子が出てきました.これはカキ仔苗を購入したもので,以前の持ち主が交配していたのかもしれません.さて,ルエティーは典型的なCryptocarpyだと思われますので,なかなか生えないだろうなと思い蒔いてみましたが,案の定反応なし.でもここで生えない!と判断するのは早計です.このような生態を持つ種子はしばしば相当経ってから発芽することもあるとされます.一昨年にやはりCryptocarpicな種である テレサエの種子をほじくり出したことを記事にし,その後蒔きましたが今までのところ発芽の様子なし,でも我慢強く捨てずに置いてます.
ルエティー実2020
 そしてGWが過ぎ,蕾が上がってきました.独特の形態のイボとアレオレの間を割るようにいくつもの蕾が見えています.ワクワクするシーンです.
ルエティー蕾2020
 5月の後半,少し寒の戻りのような低温があって足踏みしましたが,先ずは1輪.もう直ぐだとワクワク.
ルエティー開花始2020
 そして数日後,全体に開花しました.いつ見ても美しい花ですね.眺めるたびに思うのですが,これは全くマミラリアらしくない花です.
ルエティー開花2020
ルエティー開花横2020
 ルエティーの栽培方法がだいぶ浸透したのか一時期のように接木ばかり出回っているという状態はなくなりましたね.ただカキ仔繁殖が多いようなので,ちょっと気になります.安定した採種方法と発芽条件などの情報の平準化が望まれます.

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大鳳はやはり豪壮に

 大鳳玉は子供の時憧れのサボテンでした.そして少しばかり苦い思い出もあるサボテンです.昭和40年代,ボクの育った金沢の街にもサボテン屋さんが2軒ありました.そのうちの1軒が廃業するので親株を売りに出したのです.以前から狙ってい大鳳玉の大株を分けてもらおうとした時,園主ではなくど素人の奥方が大層見下した口ぶりで「あんたのような子供に売るサボテンじゃないんだけどね」といかにも口惜しそうに売ってくれました.嬉しさ半分複雑な思いで自転車のカゴに大鳳玉を入れて家路に向かいました.
 この写真の大鳳はいわゆる黄刺大鳳玉と言われるものです.もう随時分前に手にしたのですが,順調に成長して径も出ています.
黄色刺大鳳2020
黄刺大鳳横2020年
 一方,この大鳳玉は以前にも一度書きましたがこじんまりとしています.写真で見ると刺は立派で良さそうなのですが,径が出ず小さいままなのです.ハッキリ言って豪壮さがありません.
大鳳2019
 水牛だとかクワガタだとか色んな冠をもらった大鳳玉が流通していますが,相当近親交配が進んだのか,径が出ないものが多いようです.昔見たような堂々たる姿になる黒刺の大鳳が欲しいなぁと思います.

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牡丹の舞の第3幕

 もう朝からハウスの中は暑い5月の下旬,数日前から牡丹の舞(M. bertholdii)がまた一斉に蕾を伸ばしてきました.気温が高いので蕾が出てから開花までのスピードは驚くほど早いです.早朝にすでに花は十分開いており,9時過ぎにはすでに少し花弁の力がありません.終わるのもあっという間,これもまた初夏ならではのことです.
牡丹の舞5月2020
  この株は3月に咲き4月に咲き,そして5月の後半の今,3回目の一斉開花がやって来ました.このピークの間にも散発的に数輪ずつ咲いていました.この春から一体何輪が咲いたのでしょうか.まあマミラリアだからイボの数だけ蕾があると言っても良いのですが,改めて牡丹の舞は実に多花性であることを実感しました.

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青王丸の美しさ

 初夏になり青王丸(Notocactus ottonis)が開花すると毎年見とれてしまいます.子供の頃この青王丸の花を始めて見た時の感動は,今もなお毎年繰り返されます.
青王丸花2020
 青王丸は古くから日本にあるサボテンで江戸時代の絵にも登場しています.大正の初期に横浜植木から発行された仙人掌及多肉植物名鑑というカタログにも青王丸が安価で載っており,すでに当時国内実生が流通していたことが伺えます.昔は軒先園芸にあるサボテンの代表選手でした.
青王丸2020
 昨年ふと思い立って少し種子を蒔きました.丈夫なサボテンなのですが,5cmを超えた頃からいじめるとすぐに茶幕が上がります.駄物だと思って放置することがよくないのでしょうね.
青王丸実生2020
 今更ながらですが,ふっくらと緑のまま大きく育てて見たいなと思い立ったのです.これが意外とボクには難しいのです.

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プロフィール

さぼちゃんだいすき

Author:さぼちゃんだいすき
サボテン少年でした.

2010年,30年数年ぶりにサボテンに復帰.

2020年末,長年の夢だった栽培場を開設.

第二の人生は,サボテン中心に生きることを決意.

残された時間は,心からサボテンを楽しむ事にした.

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