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2度目のメヒコ(17)美しいアガベ

 サルティーヨの北,ラモスアリスぺ付近です.目指すは食堂の裏手の丘.入るには許可が必要とのことで店に入るも,とりあえず何か食べないことには話が進まないらしく,ガイドのロドリゴと2人で1つのGolditusを食べて許可を得ました.ゴルディタスは,少し厚めのタコスの内側に料理を詰め込み焼いたものです.大変美味しく,軽食にもってこいです.ちなみにこのゴルディタスとは「太ったご婦人」という意味とか.
 丘の中腹には美しいアガベAgave nickelsiae(笹吹雪)がありました.アガベに余り許味のないボクですが,これはなかなか観賞価値の高い種だと思います.
メヒコその17①
メヒコその17②
メヒコその17③
 あたりを見るとどうやらA. asperrimaとの自然交配種ではないかと思しき個体が見つかりました.そんなこともあるんだねとちょっと興味が湧きました.
メヒコその17⑤
 その辺りには色々なサボテンがありましたが,目についたのがEchinocereus pectinatus(三光丸)です.このサボテンは自生地が広くアメリカテキサス州、アリゾナ州からメキシコ中央部まで広く分布しています.当然種内変異は大きく多様な姿を見せています.歩き回った範囲内でも刺色にかなり種内変異が見られます.花いろも多様で英名ではRainbow cactusと呼ばれます.花時に訪れたいものです.
メヒコその17⑥
メヒコその17⑦
メヒコその17⑧
 そのほか付近では太平丸,
メヒコその17④
Mammillaria pottsii (大和錦),
メヒコその17⑨
とても白くて綺麗なエピテランセなどが見られました.
メヒコその17⑩

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2度目のメヒコ(16)干からびた沼地

 コアウイラ州サルティーヨの西,エルドラド付近.遠くにマルティ山が見えます.広大な沼地が完全に干上がっている場所です.
メヒコその16①
 こんなところに生えている植物がいるということ自体不思議です.年にわずか数回,数センチほど水が数日間溜まる場所で,これを湿地とか沼地と呼ぶのが正しいのかどうか.とにかく中に踏み入りました.踏み入りましたと書きましたが,もちろん車で,こんなところに徒歩で入って歩いていたら間も無くこちらが干からびでしまいます.
メヒコその16③
メヒコその16②
 まず見つかったのがCoryphantha macromeris,美しい花です.よくもこんなところで花を咲かせている個体にめぐりあわせたものです.
メヒコその16④
メヒコその16⑤
 それはともかく,面白いのは,このサボテンがドナーニャと呼ばれタラフマラ族のシャーマンによって用いられてきた幻覚剤であることです.化学構造なども明らかにされており,主成分はマクロメリンというフェネチルアミンの誘導体.実際には幻覚作用は限定的のようです.
 そして真のお目当は,Mammillaria coahuilensis (関白)でした.この地味なサボテンがこの乾燥した泥の中にポツンといるのですから,この沼地に来たからといって見つけられる保証はありません.
メヒコその16⑥
メヒコその16⑦
 偶然果実を着ける個体も発見しました.こんなところで一体誰が花粉を運んだのでしょうか?こうして世代交代がなされようとしていることに安心もし,感心もしました.
メヒコその16⑧
 関白には大きな塊根があることは以前に記事にしました.その時はまさかこんなところに生えているヤツだとは想像もしませんでした.あまり水なんてやらない方が良いサボテンなんですね,これから気を付けます.

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2度目のメヒコ(15)黒牡丹とロフォフォラ

 ロフォフォラの写真ではありません.左下を注目してください.
メヒコその15①
 影にして写真を撮ると少し分かりやすくなります.
メヒコその15②
 そうAriocarpus kotschoubeyanus(黒牡丹)です.言われなければ分かりませんよね.
メヒコその15③
 昔,子供の頃初めて手にした黒牡丹の姿に不思議な姿をしているなあと感心しました.頂部が平べったいのは地面スレスレに顔を出す,いやしばしば地面の下に少し隠れて生きているその姿です.花時であれば見つけやすいのでしょうが,そうでない時は単なる偶然では出会い様のない,彼らの生き方です.
 近くで地面スレスレに顔をだすロフォフォラ.共に地下部に貯蔵器官を持つ仲間ってところでしょうか.
メヒコその15④
 近くにあったEchinocereus enneacanthus (九刺エビ,名将エビ)です.これの果実もまた先日載せたE. stamineus同様美味しいそうです.先にも書きましたが,エビサボの果実で美味しく食べられるものを皆アリコチと呼んでいます.
メヒコその15⑦
 周りには太平丸やエピテランサEpithelanthaも居ました.
メヒコその15⑤

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2度目のメヒコ(14)多様な大統領たち

 日本でもお馴染みのThelocactus bicolorです.様々な刺の様子からいくつか異なる和名が与えられていますが,皆T. bicolor 全部を大統領と呼んであげれば良いかと思います.さて今回色々なところにT. bicolorが居たのですが,このプエブラ付近だけでも見ていると相当な変異が見て取れます.園芸的には1個体ずつ別の名前を着けてしまいそうな位です.
メヒコその14①
メヒコその14②
メヒコその14③
メヒコその14④
 Coryphantha salinensisと仲良く並んで居ます.
メヒコその14⑤
 またそのすぐ近くでは,今度はA capricorneと仲良く並んで居ました.生息に適した場所は限られており,結果としてそこに仲良く同居しているのでしょうね.
メヒコその14⑥
 ほど近いところでWilcoxia poselgeri(銀紐)が居ました.
メヒコその14⑦
 潅木の間にひっそりと茎を伸ばしています.とてもじゃないけど居ると言われるまでは分かりません.地下部に大きな芋を作る彼らは,しばしば飢えた動物の餌食なるそうです.なるべくひっそりと生きなければならない運命にあるということでしょうか.
メヒコその14⑧

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2度目のメヒコ(13)素晴らしい太平丸達 

 昨日と同様サルティーヨの西,この辺りのEchinocactus horizonthalonius(太平丸)が,ことの外素晴らしかったので,紹介しておきたいと思います.前にも書きましたが,太平丸の生息地は大変広範囲に及び,その地域変異は相当なものがあります.場所により刺の様子はハッキリと異なります.
メヒコその13①
メヒコその13②
メヒコその13③
メヒコその13④
メヒコその13
メヒコその13⑥
メヒコその13⑦
メヒコその13⑧
メヒコその13⑨
メヒコその13⑩
 たくさん載せすぎましたかね(笑).ボクの大好きなものなので,お許しください.ただこうして見ていて,園芸的に考えると遠い産地のものとの交配がこれまでにない素晴らしいものを生み出すのではないかと強い予感を抱きました.

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プロフィール

さぼちゃんだいすき

Author:さぼちゃんだいすき
サボテン少年でした.

2010年,30年数年ぶりにサボテンに復帰.

2020年末,長年の夢だった栽培場を開設.

第二の人生は,サボテン中心に生きることを決意.

残された時間は,心からサボテンを楽しむ事にした.

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