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太平丸の目指すところ

 ボクは太平丸好きです.長いブランクの末にサボテン趣味を再開して見ると太平丸が多様化していました.子供の頃,花王も雷帝も翠平もニコリーも有りませんでした.とにかく色々買い求めて手元に並べてみたところ,それぞれの名前に対応したカテゴリーは理解できましたが,それぞれの愛好名が価値を決める訳では有りません.育成者は己の美的感覚を磨き,それを信じて交配と選抜をすることが必要です.この株は(ニコリー × 花王) × スーパーニコリーです.これが理想型な訳ではありませんが,育種の出発にはなりそうです.
にこ花スパニコ2019
 他人様が作ったものを選んで,まずはそれらを交配し,その後代から自分が選んだものを使って交配して初めて育種らしい育種が始まるのです.他人様の作ったものを交配しただけで,自分で育成した系統だなんて恥ずかしくて言えませんよね.
 上の写真の株は2014年交配,そして今育ってきてる実生は2018年交配.今年蒔いた実生を見ているとみんなブルー肌.どうやらボクはブルー肌が好きかな.そして2019年交配は,採種がこれから最盛期,さあ,頑張ろう.
太平の実生2019

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憧れの光琳玉

 光琳玉(G.cardenasianum)は子供の頃憧れのサボテンでした.今でもなかなか渋くて良いサボテンだなと思います.でも綺麗に作るのはなかなか容易ではありません.ある程度大きくなるとどうしても下から茶幕が上がってきます.全く茶幕が上がらず全身が灰緑色の15cmほどもある大玉を拝見すると,どうしたらこうなるのかな?とため息が出ます.
 ギムノらしい丸い蕾はなんとなくユーモラスでかわいく,それは時間をかけて発達してきます.
恐竜のたまご2019
 花はギムノらしい花です.特に変わったことはないのですが,これはこれで美しいと言えます.子供の頃,ギムノはみんな同じ花が咲くなあ,だからギムノ属なんだなと理解しました.分類は習うより実際に観ろ,百聞は一見にしかずです.
光琳開花2019

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フワフワ・モフモフの月光殿

 月光殿の吸い込まれるような花色は,何度見ても良いものです.
月光殿に花2019
 春から何度か咲いてきています.
月光殿2019
月光殿5月②2019
 基本種である麗晃殿(Krainzia quelzowiana = M. quelzowiana)には中刺の色の変化,中刺を欠くといった変異が認められます.この中刺を欠く月光殿は,フワフワ・モフモフでとても気持ちが良いのです.うちにいる数株で交配してみました.実生は最初こそ少しのんびりですが,1cmぐらいになるとぐっと成長してきます.地下部には特有の太い根を形成します.
月光殿実生①2019
 こうしてできた実生は,最初の頃全て中刺を欠く形質を示し,安定した形質だなと思いました.ところがある程度育ってくると、ポツリポツリと鉤刺をもつところがあるのです.しかも黄刺.そういえば上記の月光殿にはトゲナシ薫晃殿(すなわち黄刺麗晃殿)との名札がありました.中刺がないのに黄刺もくそもないだろう,と思ってました.この後中刺は増えるでしょうか,それとも消滅するでしょうか.
月光殿実生②2019

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ビザールプランツの世界に浸る本

 良い本が出ました.予告公告が出てからずっと待ってました.これはマニア本です.ビザールプランツと生きるという副題通り,「ビサール植物で儲ける」という人とは明確な一線を画した世界を示した内容です.この本で扱う植物の幅広さと偏り(笑)は,植物好きという共通した嗅覚を持つヒトを嬉しくさせます.この本を手にしてこれに共感する,この世界に憧れ,そして高みを目指す若者を生み出してくれたらなと思います.
珍奇植物2019
 ここではあえて中身を細かく紹介しません.ぜひ手にして確かめて欲しいと思います.かく言うボクもしばらくは没頭しそうです.

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マミラリアのモンストたち

 モンストという呼び名にはどうも違和感を覚えるのですが,それはさておき,今日はいくつかのマミラリアモンストの話です.1,2枚目は景清モンストです.
景清モンスト①2019
景清モンスト②2019
 次は高砂のモンスト,ボカサナフレッドという名で流通しています.これが本当に高砂なのか?という疑問は3年前に三河サボテン園さんを訪問した際の記事をご覧ください.ボクにはちょっとした衝撃でした.
ボカサナフレド①2019
 下の写真は最近手にした高砂のモンスト.明らかに形態的な特徴が従来の系統と異なります.
ボカサナフレド②2019
 これらに共通することは,成長点が多点化するとともに正常な葉(刺とアレオレ)の形態形成が行われない,当然の帰着として花が咲かない,ということでしょうか.これは恐らくてんぐ巣病菌の感染によるものと思われます.電磁波と戦うサボテンという情けない名前を頂いて世に出たセレウスのモンストは,てんぐ巣病であることは病理的にも確認されています.珍奇植物を愛でるのは良いのですが,これが何かの変異で強毒化しないのか少し心配しています.

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プロフィール

さぼちゃんだいすき

Author:さぼちゃんだいすき
サボテン少年でした.

2010年,30年数年ぶりにサボテンに復帰.

2020年末,長年の夢だった栽培場を開設.

第二の人生は,サボテン中心に生きることを決意.

残された時間は,心からサボテンを楽しむ事にした.

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