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苦労人のヒントニー

 花籠を始めアズテキウムの植物は本来丈夫なものだと思います.でもこのヒントニーは苦労人です.もう何年も前におそらく接降ろしと思われる群生株を手にしました.どころがあっという間に腐りが入り,3つの分枝がなんとか救出されました.しかし,接木で育った部分の挿し木は発根不良となり易く,この株もまたなかなかしっかりと根が伸びず,長期間じっとしていました.今年になってようやく灌水に反応して膨れるようになり,少しいじけた様子ではありますが,花を着けました.アズテキウムは接木するとモリモリと大きくなるのですが,接ぎ降ろし後の順化が手間取るものが多いようです.栽培の熟達者の方々が,成功例をもっと情報発信して,マニュアル化できるようになれば良いのになあと思います.
ヒントニー2018
 ヒントニーは単幹で10cmぐらいまでになるようです.今は4cmにも満たない小株ですが,これからは地味にしっかりと育ってほしいものです.

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渋さと美しさ

 この綺麗なマミラリアは,雷鳥丸です.開花期は早春なので,この花の写真は今年の4月のもので今ではありません.この綺麗な刺マミは,ヨンストニーの変種M. johnstonii v.sancarlensis と名付けられたものです.渋くてかつ美しい花を咲かせる素敵な種です.
雷鳥丸2018
 せっかくなので少し種子を播いて見ています.まだ小さな苗なのですが,「栴檀は双葉より芳し」でしょうか,おチビさんながら,うねる刺が素敵です. 
ヨンストニ実生2018
 なるほどこれはいい.お調子者のボクはまた種子を播いて見る気になりました.

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白花のブレビカウレかな?

 昨年来ちょっとした目的があってブレビカウレを次々と買い求めました.昨今はずいぶんと国内需要が飽和したのか,少しずつ値が下がっています.値段は,サイズと草姿で決まっているようです.きれいな円形を保ち,全面に枝が配置されている株は,確かに現地でも数が多くなく,そのような株は未だ値が張ります.でも輸入および販売は休眠期に行うので,花色は分かりません.今年咲いた10株ほどの中に写真のような白クリームの花を咲かせる個体がありました.でも改めて見ると,幹の形や表皮のはがれ具合は,エブレネウムに近いように見えます.しかし,葉の形態を見るとブレビカウレ型です.実は以前に買い求めたエブレネウムの中に1株黄色花の個体があります.この個体は草姿や茎の様子はエブレネウムですが,葉はブレビカウレに近いのです.そもそも輸入株は,輸出業者が自ら採取場所に赴いて集めて来た訳ではなく,あの辺りから取って来てもらったという状態です.
白花ブレビ①
 そんな訳で今度はうちにあるエブレネウムの花をじっくり眺めて見ました.するとガクの形態に2タイプあることがわかりました.
 即ちガクが大きくて周縁が波打ちフリル状になっているものと,
フリルタイプ
 ガクのサイズが小さくスッキリとしているタイプです.
スッキリ2
 この違いは, 以前に紹介したパキポジウムの本のスケッチと比べて見るとエブレネウムは次のようにフリルに
エブレネウムスケッチ
ブレビカウレはスッキリタイプに近いものです.
ブレビスケッチ
そして改めて先ほどブレビカウレとして購入して,花が白だったものをみるとスッキリタイプです.
白花ブレビ②
このことは何を意味しているでしょうか?
 エブレネウムとブレビカウレの分布は重なっています.さらに白花ブレビカウレの分布は,ブレビカウレの分布からは少し離れた所です.少なくとも葉の形態のみでは種の区分は難しいこと,エブレネウムの中にブレビカウレ型のガクを持つものがあること,ブレビカウレの中にブレビカウレ型のガクを持ち白花を咲かせるものがあること,などを示しています.
 輸入されたものを手にして色々議論していても始まらないなあと思いました.現地をしっかり踏破しなくては,決着は着きそうにありません.時間とお金のある分類学者に任せることにしましょう.

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ポツンと咲いたルエチー実生株

 マミラリア ルエチーは,人気のマミラリア です.その形態の特殊性と花の美しさから,広く普及しています.袖などに接ぎ木をするとモリモリと咲くのですが,接ぎ降ろしの後の成長が思わしくない事が少なく無いようです.ウチでも接木株の接降ろしに失敗して,グズグズしている間に昇天,大きな株は居なくなりました.
 そんな訳で,実生苗が見直されています.でも残念なことに実生苗では,接ぎ木苗で見られたような群花とはいかないようなのです.この写真の株はまだ小さいものですが,このように頑張って1輪の花を咲かせました.分枝も出来かけています.実生自根でどこまでいけるものか,大切にして挑戦したいと思います.
ルエチー実生2018①
この記事を用意している間に,今後は反対側でまたポツンと咲きました.実生だとこんな様子なのでしょうかね.
ルエティー実生の花2018

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雑誌BRUTUSで3度目のビザール植物特集

 BRUTUSがビサール植物を特集した前回は2年前でしたね.あれから多くのコーデックスが日本で「消費」されました.珍奇植物を愛でるのはある意味日本の伝統園芸の特徴であり,それが大変高価で取引されるのも江戸時代からなども繰り返されたことで別に驚くことでは有りません.ただ現在はその商取引がグローバルになり,ある地域での高い需要がある種を絶滅に追いやりかねない事も知っておくべきです.手に入れた人は,枯らさない様に最大の努力をしてしなければならないし,可能な限り種子を採り,国内で繁殖させて,次なる需要に応える様にしなければなりません.これは商売をしているものだけでなく,趣味家にも問われています.ただの「消費者」になってはいけません.
ブルータス2018①
ブルータス2018②
えっ?これを食べるの!面白い記事でした.まだ知らない世界がたくさんあるなーと,嬉しくなりました.
ブルータス2018③

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プロフィール

さぼちゃんだいすき

Author:さぼちゃんだいすき
サボテン少年でした.

2010年,30年数年ぶりにサボテンに復帰.

2020年末,長年の夢だった栽培場を開設.

第二の人生は,サボテン中心に生きることを決意.

残された時間は,心からサボテンを楽しむ事にした.

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