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無惨な叢展

 たまたま東京へ行く機会があり,いつもの西武屋上でもと思っていたら,お隣パルコでサボテン展をやっているという情報を得ました.どんな展示をするのだろうかと興味津々で向かいました.
 さほど広くない会場で目にしたものは,サボテン展ではありませんでした.植物を置物のように並べ,異様,異形を見せつけるような何やらぞっとするような展示でした.空間デザインで名を馳せる主催者のようですが,およそサボテンを愛してはいませんし,おそらく植物にも愛情を感じていません.多くの展示物は同時に売り物でもありました.しかも法外な値段です.こんな所に買われたサボテンはかわいそうだし,またここから買われて陽の当たらない部屋にずっと置かれるかもしれない運命を思うと寒気を感じました.
 ずいぶんな毒舌を吐きましたが,どんなものだったのかは写真をご覧下さい.
叢展①
叢展②
叢展③
叢展④
叢展⑤


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救出した陽炎

 あまりお行儀のよくない植物マニアが,山から植物を採取することをしばしば救出して来ると言います.どうせ誰かに取られるのだから,このままおいておくと絶滅しそうだから,と勝手な言い訳をして自分が持ち帰るのです.このような行為を良く思わない人は、彼らのことを「剥がし屋」と呼びます.さてボクは,サボテン屋さんのハウスを見回っていて長らく移植されず,窮屈そうにしているサボテンを見ると救出したくなります.わざわざそうするのは,どうやらしばらく窮屈に育ったものの方が,「救出」後の生育が良さそうだからです.
 この陽炎くんもずいぶん窮屈そうでした.
救出した陽炎①
抜き上げてみると,回りの分枝はすっかり変形するほど押し付けられていました.元気に育っていた証拠でもあります.
救出した陽炎②
救出したのは1月のことです.そして半年が経った今の様子,株径は一気にひろがり元気いっぱいです.鉢が小さすぎたって?いえいえ,窮屈なくらいで良いのです.来春は素晴らしい一斉開花を期待しましょう.
救出した陽炎③

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パキポの採種には袋掛けを

 パキポディウムの大きな株はとても高価です.それは,遠くマダガスカルから運ばれて来るから仕方がない?それでもコーデックスブームが値段を押し上げているのは確実です.さらに実生苗の値段までどうかなーってくらいになっています.少し自分で播いてみるかと思い交配をしてみました.順調に莢が育って来ました.莢は双子,Vの字のように発達します.キョウチクトウ科の植物はたいがいこうなります.
ブレビさや
 何度か痛い目に合っているので,袋掛けをしました.網袋をかけるのは得策ではありません.風が吹くと綿毛は網の中に留まりますが,種子は皆落ちてしまいます.幸い果樹用に様々なサイズの袋が売られており,キウイ用がジャストサイズです.水をはじくので,潅水時も気を遣う必要はありません.
袋掛け
袋の中で爆ぜたら収穫.袋の中からそっと取り出してみました.綺麗ですよね.
爆ぜる
タンポポの綿毛と良く似ていますが,更にふわふわ.こりゃすぐ飛んで行く道理です.
綿毛と種

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レプチアたちがかわいい理由は?

 SNSでサボテンの花の写真を見て頂いた時,もっとも多い反応のが,かわいい!です.特にレプチアの花にはまず間違いなく,カワイイと評価されます.花に携わるものにとって,カワイイは強い見方であり,かつ手強い相手です.なぜなら,かわいいとは何か?が分かりにくいのです.かわいいは,小さいとか儚げとか何らかの意味で「愛すべし」と感じられる場合に用いられる形容詞です.レプチアの愛らしさは,小さなガタイにたくさんの花を着けること,それぞれの花がさほど大きくなく,みな上を向いて咲いていること,色あいが橙色から紅赤を中心に暖かな色合いであること,などなど色々です.
まずはベンチキラカンサ
ベンチキラカンサ
次にミズクエンシス
ミズクエンシス
最期はワルテリー
ワルテリー
なるほどかわいい!
でもやっぱりかわいいって何?

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時間のかかる黒王様の栽培

 コピアポアの現地球は高価です.それなりの価値があります,風情がまったく違うのです.でも国内実生株でも,たまにオオッと思うほど素晴らしい出来の株に出会うことがあります.そのようなものを見ると,よし自分もやってみようという気になります.この写真の株は5年前に手にした黒王の接降ろし株です.以前と見比べると確かに大きくなっているのが分かりますが,肌色が向上したのかと言えばビミョウですが,悪い状態でもありません.この数年間の観察で分かったことは,ただ単に水やりを辛めにしても白くはならないってことです.試行錯誤は続きます.
接木黒王様2017
 手にした頃はまだ勢いが余っていて,次々と仔を吹くのでどんどん外してプシスに接木をしました.最近はだいぶ落ち付いたようで,仔を吹くことはなくなりました.下の写真のプシス接ぎの苗は,栽培条件を検討するのに役立てています.これまでいろいろと過酷な環境にも曝したので,厳しい顔つきをしています.ゴメンなさい,でも青リンゴのような黒王に育てるつもりはありません.そんなわけで,今年も厳しい環境に置いて観察しています.
黒王接木小

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プロフィール

さぼちゃんだいすき

Author:さぼちゃんだいすき
サボテン少年でした.

2010年,30年数年ぶりにサボテンに復帰.

2020年末,長年の夢だった栽培場を開設.

第二の人生は,サボテン中心に生きることを決意.

残された時間は,心からサボテンを楽しむ事にした.

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