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このフェロは文鳥丸?

 大きなフェロカクタスを何度か見かけました.分布域や刺の様子からこれは文鳥丸F. histrixでしょうか.文鳥丸は子供の時にも持っていた馴染みのサボちゃんです.ごく小苗の時は,アレオレの部分が稜線から突出した特異な形をとるので印象深いサボちゃんです.大きくなると立派ではありますが,何となく地味な雰囲気になると思うのはボクだけでしょうか.この種も先にビスナガロハのところで述べたようにキャンディーにされるそうです.もったいないし,かわいそうです.自生地では邪見にされても,故郷から遠い異国では強刺や白刺などと園芸的に選抜されたものが大切にされています.このギャップ,何か不思議な気がします.
 
文鳥1
大きな開花株

文鳥2
エビサボくんと同居してました.

文鳥3
こちらは木陰で顔色もよく何となく居心地が良さそうでした.


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素早く動くゲオメトのおしべ

 先日記事にしたようにゲオメトリクスの花が咲きました.もしかしてオプンチアとタネを結ばないのか確かめようと花粉と取ることにしました.ピンセットでおしべを掴むと,なんとしたことでしょうか.おしべがむぎゅーっと内側に曲がりピンセットの先を絡めとろうとするのです.まるでイソギンチャク.とても植物の動きとは思えません.しばらくすると何事もなかったかのようにおしべが開きました.もう一度やると同じことが起きました.もしや?と思い単刺ウチワの花で試すと,これまたおしべが内側に巻き込みます.恐らくポリネーターが花蜜を求めて花に頭を突っ込むとおしべが曲がって体全体を花粉まみれにしようとするのでしょう.彼らのポリネーターは甲虫の様なものなのでしょうか.イヤー,久々に感動しました.
 動画は http://youtu.be/RcvQJB9y4YY に公開しています.

動く1
ゲオメト君の開いていたおしべが---

動く2
あっという間に閉じた!

動く3
単刺ウチワでも

動く4
同じでした!


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サボテン学?さすがメキシコの大学

 グアダラハラ大学の農学部を人づてに訪ねました.メキシコで第2番目に大きな大学です.紹介していただいたHilda J Arreola Nara先生の研究室には,Cactologyの看板が.タイの大学では,よくラン学という講義や研究室があるのですが,さすがメキシコの大学ですね.日本には植物学の研究室はあっても,特定の植物の名前を冠した研究室はありません.彼女はオプンチアの分類が専門です.早速研究室の温室を見せてもらいました.小さな温室2棟は様々な種で満ちていました.先生は手狭だと嘆いておられました.いろいろと説明を受けていたら,ここハリスコ州ががマミラリア ペデスラテロサエの自生地だというのです.そうだったのか!予習不足を恥じました。なるほどフィールドコレクションからだというペデスラテロサエの親株がいくつかありました.

グアダラハラ大学1
学生の栽培練習室 実生苗の生産をしていました.水やりしている彼はサボテンが大好きで,この研究室に入ったそうです.

グアダラハラ大学2
研究温室の1部 主に交配して種子を取ることを目的に様々な自生種を維持していました.

グアダラハラ大学3
ピタヤの遺伝資源調査 各地からピタヤを集めて特性調査をしているそうです.


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やっと咲いたダンシャクエビ

 ウチにやって来てから余り成長もせず,なかなか咲きませんでした.今年はエビサボの当たり年なので,これにも花が着きました.美鹿角などと良く似た花ですね.でもずっと胴太でかつ刺も強力です.でも実のところダンシャクエビは,学名の何がこれに当たるのかよく解りません.E. blanckiiを当てているようですが,これがE. pentalophus(美鹿角)のシノニム扱いになってたりして,一体どうなっているのか.エビ君たちも恐らく自生地の種内変異が大きいために,持ち込まれた個体をベースに同種異名がしばしば与えられ,その後も整理されていないままのものが多数あるようです.まあ,こればかりは深入りしても仕方がありません.これはこれとして眺めることにしましょう.

ダンシャクエビ


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メキシコといえばテキーラ

 サボちゃんではありませんが,メキシコに来たからにはテキーラに触れない訳にはいきませんね.テキーラの原料となるアガベ,収穫して加工したもの,いずれもメスカルMezcalと呼びます.プルケをつくるアガベとは別種です.ハリスコ州など指定産地のアガベを用い,テキーラ村周辺で蒸留されてものだけをテキーラと呼ぶそうです.葉を切り落として蒸したものを食べてみました.驚くほど甘いのです.まるで砂糖菓子です.なるほどこれなら搾汁して発酵すればお酒に成るワと納得です.先に紹介したビスナガも甘いそうですが,試すチャンスはありませんでした.アガベが広大な畑で作られているのを見ると重要な換金作物なのだと解ります.多くは契約栽培とのことです.ボクは酒を嗜まないのですが,せっかくなので1本テキーラを持って帰りました.

テキーラ1
アガベの畑 水の条件の悪い所でもアガベは栽培可能.

テキーラ2
蒸したアガベの茎

テキーラ3
テキーラ


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プロフィール

さぼちゃんだいすき

Author:さぼちゃんだいすき
サボテン少年でした.

2010年,30年数年ぶりにサボテンに復帰.

2020年末,長年の夢だった栽培場を開設.

第二の人生は,サボテン中心に生きることを決意.

残された時間は,心からサボテンを楽しむ事にした.

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