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今年は順調に海を越えた種子

 昨年メサにオーダーした種子は日米を2往復してようやく落手 しました.それはひとえに,ボクがPhytosanitary certificateを頼み忘れたためでした.一応学習能力がまだ有るようで,今年は初めからちゃんとPhytoをオーダーしました.10月14日にメサを出た荷物は,19日に日本到着,1日で通関を終えて23日に到着,総計9日で届きました.こうじゃなくちゃね.今年もマミラリア中心ですが,28種類と少なめです.来春まで冷蔵庫でお休み頂きます.
海外第1弾秋2022
 それにしてもバランスシートを見るとPhytoの76ドルが種子代金より高いのですから辛いですね.おまけに何十年ぶりの円安,ええ加減にせーよーと言いたくなるのですが、こればかりはどうしようもない.ちょっと待ったくらいで円高にはなりそうにもないし,もっと暴落するなんて恐ろしい噂も.
海外第1弾秋収支2022
 昨年に続きチェコにも発注していますが,ここはじっくり待つしかないお国柄.来年春の播種期までに届いてくれたら上出来です.

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ヘルナンデシーの種子繁殖

 11月の中旬にポツリポツリとヘルナンデシー(Mammillaria hernandezii)の開花が始まり,間も無く満開を迎えました.初冬のハウスを彩るとても素敵な小型マミラリアです.
ヘルナンデシー開花2021
 花ももちろん素敵なのですが,覗き込むとその刺の様子がまたなんとも言えない味わいを出しています.
ヘルナンデシー刺2021
 昨年の記事で,ヘルナンデシーはcryptocarpic種子を生産するらしいと書きました.でも昨年末に交配をして、この春収穫した種子を春から何度か蒔いてみましたが,いずれも良く生えました.休眠の様子は見られませんし,温度などの環境に特別な要求もないようです.どうやらweb上で見た情報が不確かなものだったようです.
 実生の成長の様子も他のマミラリアに比べるとひょろ長い形になり,随分と雰囲気が異なります.この後ちゃんと頭部が膨れてくるのかなと心配になるほどのひょろ長さです.
ヘルナンデシー実生2021
 このマミラリアは水を切ると酷く萎びてしまいます.また水をやり過ぎると驚くほど間伸びした姿になります.芽生えの時からこんな調子なのかと,ちょっと可笑しくなりました.

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周回遅れの発芽

 今年の1月に蒔いた太平たちの9月ごろの姿です.敢えて植え替えずに一年置いてみようかと思っています.タキイの種まき用土に,は種しているのですが,厚蒔きさえしていなければ,かなり長期間栽培できることを他の種で確認しています.植え替えのストレスもなく,太平のようなサボテンには据え置きが良いのでは?と思ってのことです.
太平実生9月2021
 10月も終わりになり,何気なく実生トレーを見ていたら,新しく生えたらしい小さなものたちを発見しました.どうやら秋に発芽した様です.同じ様なものがいくつかのロットで見られました.周回遅れって表現は正しくないかもしれませんが,明らかにワンシーズン遅れで発芽したことは確かです.
周回遅れ①2021
周回遅れ②①2021
 ここで何度も紹介した播種床に砂利を敷いた実生方法では,このようなことが時折見られます.自然ではたまたま条件の揃った種だけが生えるので,発芽時期がバラバラなのはごく普通にあることです.太平の様な長寿の種子の場合,生えが良くなくても短気を起こしては種床を捨ててはいけませんね.

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丑年らしくコツコツと

 今年は丑年,その過ごし方は,牛の様に愚直にコツコツと事を進めることが良い結果をもたらすみたいな事がどこかに書かれていました.ボクはこの愚直にってのが苦手で,ついついいらんことや今までとは違ったことをしてみたくなるんです.このことに気が付いてはいるのですが,人の性格はそう簡単には変わりません。コツコツだぞ,コツコツと言い聞かせて,今年の実生第一弾をやってみました.
今年の初実生2021
  冬場も温度さえ確保できれば,初夏のように密閉した発芽床が煮えることもありません.ただこの「温度さえ」ってところが日中の晴天が続くかどうかにも左右されるので,安定した結果が得られるとは限らないの欠点.でも1月に蒔いて置くと,4,5月の袖の接ぎ木時期にちょうど良い大きさの実生が得られるのです.
 1月16日に蒔いた今年の実生第1弾,その3週間後の様子です.交配ナンバーで管理されている太平たち,無事生えました.
コツコツと②2021
 3月に入ったらまた次を蒔く予定です.正月にMesaに注文した種子も届いています.
今年のメサ第1弾2021
 種まきするとつい興奮してどんどんいっぺんに蒔いてしまい,これまでなんども痛い目に合ってきました.ようやく学習効果が表れたボクは,特に大切な種子は2回に分けて時期も変えて蒔くように心がけるようになっています.

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シュレセリーを増やしてみよう

 シュレセリー(Sclerocactus spinosior subs. schlesseri)は素敵なサボテンです.この春にようやくウチに居る2株の開花が揃ったことを記事にしました.無事,交配出来て,種子がたくさん採れました.ああ、よかった!と思い,友人にも種子を分けて差し上げ,自分も蒔いてみました.webで情報を探って見ると,どうやらこの種は,種皮に問題がありそうです.水につけた後に,ヘソの横あたりの種皮を取り去ってやると良好な発芽が得られるとのこと.早速やってみたのが下の写真,乾燥した種子のまま爪切りでヘソの横を少し切り取ってやりました.左が処理した種子,右が何もしていない種子です.元々曲玉のような形状をした種子ですが,曲玉のとんがった部分を取り去った感覚です.爪切りで種皮の一部を取り去るのは,発芽促進のためのアサガオの種子処理と同じです.
シュレセリー種子処理2020
 大いに期待したのですが,結果は発芽率に大差なしってところでした.普通のサボテンに比べると発芽に時間を要しますが,ポツリポツリとゆっくりながらも発芽してきます.結論的に言えば,普通に蒔いて問題なしのようです.
 せっかく生えたので,一部キリンに乗せました.まだ数週間ですが,白い刺を思い切り伸ばす姿は,早くもそれなりの顔をしています.流石にキリン,このまま行けば来年には花が咲くのではないか?ぐらいの勢いです.
シュレセリーキリン接2020
 気を良くして,もう少し増やしたくなりました.来年も種子採りできたらいいなぁ.この素敵なサボテンをぜひたくさん増殖して普及させたいものです.

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プロフィール

さぼちゃんだいすき

Author:さぼちゃんだいすき
サボテン少年でした.

2010年,30年数年ぶりにサボテンに復帰.

2020年末,長年の夢だった栽培場を開設.

第二の人生は,サボテン中心に生きることを決意.

残された時間は,心からサボテンを楽しむ事にした.

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