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やはり太平丸が好き

 メヒコ4thはアラカルトとして20近くの記事にして来ましたが,一応これで終了とします.最後は大好きな太平丸です.初めて太平丸をメキシコの野でみたのは10年前の2014年のことでした.あれから色々なところで,色々な太平丸をみて来ましたが,いつみても素敵な姿です.太平丸はいつも開けた平な場所にいます.石ころだらけの場所だったり,泥に埋もれるような場所だったり,でも決してナースプランツの陰にいるわけではなく,丸一日太陽がギラギラの当たる様なところに居ます.なのに栽培下では気をつけないと日焼けさせてしまうのは不思議なこと,きっと鍛え方が足りないのでしょうね.
太平①メヒコ2023
太平②メヒコ2023
太平③メヒコ2023
太平④メヒコ2023
 これまで見た太平たちを振り返ってみて分かることは,今日本で園芸品種として流通している様々な名前の太平丸たちは,その原型が野にあることです.ある意味当たり前のことかもしれませんが,遺伝子型の多様性が生み出すバリエーションとそこからヒトの感性に従って選び出され,磨かれた品種群.まだ見ぬ素敵な姿を多様性の海から拾い上げたい,ますますやる気になっているボクでした.

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ユッカたち

 今回の旅は植物の資源調査が目的で,重要なターゲットがユッカでした.最初の記事でユッカ フィリフェラを紹介したのですが,その他のユッカも見ておきます.最初は,ユッカ カルネローサ(Yucca carnerosana),丁度花が咲いていました.葉はさほど長く無く,バランスの良い草姿です.まあまあのサイズのものがメキシコから輸入され、国内で流通しています.
カルネ①メヒコ2023
カルネ②メヒコ2023
 次はユッカ リギダ(Y. rigida),シルバーリーフが魅力です.葉先が痛いかなと思いました.これもまあまあのサイズのものが輸入されています.
リギダ①メヒコ2023
リギダ②メヒコ2023
 そしてユッカ トレイ(Y. torreyi),基本グリーンではありますが,シルバー系もあるようです.葉が長いように見えます.
トレイ①メヒコ2023
 トレイの中に変わったものを見つけました.葉がクネクネしています.これが固定化しているのであれば,良い素材かも知れません.
トレイ②メヒコ2023
 最後はユッカ ロストラータ(Y. rostrata),日本では一番人気のユッカ,沢山の大株が輸入されています.自生地での姿もなかなか美しいです.自生地での密度はさほどでもないという印象 です.日本に入っているものは栽培品のようですね.
ロスト①メヒコ2023
ロスト②メヒコ2023
 ついでにちょっとサボテン,ロストラータを見た谷で面白いものを見ました.まるで栽培下のようなロフォフォラです.完全北斜面に居るためでしょうか,ふっくらとしたブルー肌です.
ロフォメヒコ2023
 今回ユッカを見ての感想ですが,フィリフェラの巨大株は確かに魅力的で,これを輸入できれば相当なインパクトがありそうです.その他は,第3国から安定してものが入るのであれば,メキシコから持って来るのはコストとの相談になるのかなという印象でした.

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箒にもなるノリナ

 Nolina属は,USA南部からメキシコにかけて自生するキジカクシ科の植物で,約30種が知られています.日本でお馴染みのトックリラン(Beaucarnea recurvata)は Nolina属に入れられたり独立したりしており,いずれにせよ近縁な植物です.ダシリリオンなどと同様雌雄異株の植物とされます.
 道端に生えている植物,これがノリナ ネルソニー(Nolina nelsonii)と言われてもピンと来ませんでした.そもそも日本で売られているネルソニーを知らなかったからです.帰ってから調べると日本で流通しているネルソニーは,もっと細葉でブルーです.これが同じ種なの?と思ってしまいました.
ノリナ①メヒコ2023
 さらに道を走っているとトラックに満載された草が目につきました.これもまたノリナの葉だそうです.これはN. cespitiferaらしいのですが,詳しいことは分かりませんでした.
ノリナ②メヒコ2023
 刈り取られて来た葉は綺麗に揃えて束ねられ,十分乾燥されます.
ノリナ③メヒコ2023
ノリナ④メヒコ2023
 これが街中に運ばれ,箒などになるそうです.ちなみに1束300ペソでした.メキシコでは色々な植物が日用品に使われているなと感心しましたが,日本でもかつては山の多様な植物が生活に深く関わっていました.

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草むらのサボテンたち

 草むらを歩き,幾つかの小いなサボテンを見ました.この場所は,R61を少し脇に入ったAramberriというところのようです.Googleで見るとどうやら4年前草むらで小さなサボテンを見た場所の近くです.前回と同じような草むらの住人がいました.
まずはEscobaria missouriensis subsp. asperispinaです.Kewはこの亜種を認めていますが,基本種に統合する見解もあります.USA南部にいる基本種に対して南方型という事でしょうか.
ミズリメヒコ2023
 もう一つはMammillaria unihamata (= M. weingartiana)です.アセンシオン付近の限られた地域にあり,絶滅が危惧されているサボテンであるとされています.
ワインメヒコ2023.
 今うちにいる小さなM.weingartiana SB831です.ふるさとはやはりヌエボレオン州ですが,上記の個体を見た場所からはかなり遠く,山を越えたモンテモレロスのさらに東San Juanitoというところです.来年には花が見られるかなと楽しみにしています. 
ワイン実生2023
 そして最後は宇宙殿(Echinocereus knippelianus )です.これまで何度かこの宇宙殿を見ましたが,どの場所でもすべて普通の草と同居していました.
宇宙殿メヒコ2023
 こうした小さなサボテンたちが,メキシコの野でいつまでもひっそりと暮らして行けることを願って止みません.

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ダシリリオンたち

 今の日本でダシリリオンと言えばまずロンギッシマム(Dasylirion longissimum)のことです.綺麗に散髪され、ふんわりと葉が開いたロンギッシマムは印象的なドライガーデンのシンボルになります.下の写真はロドリゴさんのお庭のロンギッシマムです.なるほど素敵な草姿です.
ロンギ庭メヒコ2023
 一方野にあるものは,髪を振り乱した夜叉の如き風貌です.決して数は少なくはないのですが,採取の規制が掛かっているそうです.
ロンギ野生メヒコ2023
 ところでロンギッシマム,ちょっと混乱があるようなのです.ここで見たものは下の写真のように葉の断面が四角です.これはD. quadrangulatumとされ,自生地はここヌエボレオンやタマウリパス州です.一方,ロンギッシマムの葉の断面は三角で,サンルイスポトシ,ケレタロ,イダルゴ州,つまりより南方の産とされます.しかし,現地で輸出の際に区別されていないので,成株が日本に入った時にロンギッシマムには三角と四角が居るよってことになっています.なおクアドラングラツムの種子及び幼苗は日本でも流通しています.
ロンギ派の断面メヒコ2023
 次はミキワネンシス(D. miquihuanensis),これは葉に鋸歯があり,やや硬い印象です.これは日本に成株が入っています.今回,業者が山から採取して国内造園素材として販売しているところを見ることができました.
ミキワメヒコ2023
 そしてウイーレリ(D.wheeleri),これはブルーの葉が印象的なダシリリオンです.やはり葉に鋸歯があり,やや硬い印象ですが,野にある姿はなかなか素敵です.
ウイ-メヒコ2023
 最後にダシリリオンのお酒の紹介.日本ではメスカリ(テキーラは産地指定のメスカリ)が有名ですが,ダシリリオンからもお酒が作られています.その名もソトル(sotol), 作り方はアガベを使ったメスカリと同じ蒸留酒です。いくつものメーカーがあるようです.ちょっと味わってみましたが,テキーラとよく似ています.
ソトル②メヒコ2023
ソトル①メヒコ2023
 ダシリリオンには色々なタイプがあるものの,ロンギッシマムに代わるようなものはなく,ロンギッシマム以外の種は,造園ユースではユッカと競合するような素材であり,その活用は限られたものになるのかなという印象でした.

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プロフィール

さぼちゃんだいすき

Author:さぼちゃんだいすき
金沢に生まれたボクは,熱心なサボテン少年でした.2010年,30年数年ぶりにサボテンに本格復帰.2020年末,長年の夢だった栽培場を開設.第二の人生は,サボテン中心に生きることを決意.残された時間は,心からサボテンを楽しむ事にした.

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