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鉢が小さかったのね

 小さなマミの苗,Mammillaria uncinate FO188の話です.移植に際し,地上に顔を出している部分だけを見てまだ小さなサボテンだと思っていました.鉢から抜いてみたら,太い根が窮屈そうに平鉢の中で曲がって成長していました.彼らの実体は地上部より地下部にあり,この1年間実に窮屈な思いをしてきたようです.
ウンキナータ根2023
 深い鉢に分けて植え付けてやり、少しはホッとしているでしょうか.間も無く花を咲かせてきましたが,花もまた地味なマミです.
ウンキナータの花2023
 このFO188の故郷は,プエブラ州テワカン付近とのことです.Web上でこのウンキナータの生息地の写真を見ました.ガレ地にほんの少しだけ顔を出していました.この平たい顔つきは地面スレスレに埋もれ,地下に太い根を蓄えて生きているようです.

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外に置かれたエビサボたちの見事な群花

 袖台で大きく育成したエビサボの群生株を秋にプランターに植えて外で越冬させてみることにしました.南向きの軒下で,ひどく降らない限り雨に濡れる事はありません.冬場の日当たりは重要ですが,この場所は申し分ありません.まずは年末の様子です.クリスマス前に来た寒波では3日間マイナス3℃ぐらいになりましたが,顔色も変えずにやり過ごしました.
エビの露地越冬①2022
 1月下旬の最大級の寒波と言われた日々でも平気な様子,なるほど強い.冬の間もひどく乾き過ぎないように時々水をやりました.横に置いてあるガーデンシクラメンが良い指標になります.雨の当たらない所では,冬の間でも陽射しと乾いた風で結構乾くんですよね.これは2月中旬の様子,陽射しは少し春を感じるようになりました.
エビの露地越冬②2023
 3月になり何度かしっかり水をやりました.間も無くパンパンに膨れたくさんの蕾が見えてきました.
エビの露地越冬③2023
 そして5月中旬,見事に開花しました.レイケンバッキー ミノールはそれぞれ20輪以上の花をつけました.オクラホメンシスHK1844はポツポツの開花,この原因はよく分かりません.
エビの露地越冬④2023
エビの露地越冬⑤2023
  エビサボは本当に寒さに強いですね.そんな彼らですが,露地での越冬の可否については,要は置き場所次第だと思っています.南向きのコンクリート壁際であれば,外気温がマイナス3〜4℃ぐらいになっても,微気象的には建物やコンクリ床からの輻射熱のお陰でしょうか,凍結を免れるのです.また風も重要で,風が当たらないだけでも相当違います.ドライガーデン大流行りですが,冬場に悲惨なことになっているのをよく見聞きします.ほんの少しの手間と適切な種の選択が重要です.

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兜錦の蕾と果実の色合い

 昨年手にしたルリ兜です.この株は接木なので,もっぱら種採り用にと考えそのまま地植えしています.蕾が大きくなって来たのですが,色が何やら赤っぽいようです.普通,灰色の毛に覆われた兜の蕾は開く前に黄色味が出てくるものです.
ルリ兜錦の蕾2023
 開花してみれば,普通の兜.少し外側花弁が赤っぽいかなとも思いましたが,少なくとも赤花兜のようではありません.斑入りのところの蕾だったので,赤くなっていたようです.
ルリ兜錦の花2023
 何を交配するかはいつも悩むところ.あまり兜には熱が入っていないのですが,ルリスーパーは綺麗だなと思い交配しておきました.成熟して膨らんだ果実の色も赤く色付き,斑柄が見えます.
ルリ兜錦の果実2023
 斑入りの部分は葉緑体が著しく少なくなっています.その部分のアレオレに着く花も同様だと思われ,本来なら少し残る緑色が消え,ベタシアニンの赤が目立つのでしょう.悩ましいところは,こうして得られた種子から斑入りが得られるとは限らないことです.宝石箱のようにほぼ全ての実生が斑入りを示す場合もあれば,須らく青物なんてこともあります.

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カプトメデューサエon龍神の成長

 袖に乗せたカプトメデューサエは台木の茎を肥大させながら成長して行くということを何度か記事にしました.このような現象はキリンやフェロなどに接いだカプトメデューサエでは見られません.龍神木ではどうなるのか興味があって接いで見ました.
カプトメデューサ実生接龍神2022
 しばらくして旺盛に成長したカプトメデューサエ,これは2月の様子ですが,台木が肥大しているのかどうかはまだ明確にはわかりません.
カプトメデューサon龍神2月2023
 春になり接穂の方は盛んに成長しています.台木との接着面を見ると完全に癒合し,カプトメデューサエの組織が溶け込んでいるように見えます.台が肥大するにつれ,カプトメデューサエの組織が横に引っ張られているとも言えます.
カプトメデューサon龍神3月2023
 開花しました.
カプトメデューサon龍神開花2023
 これから更に穂木が大きくなり,その際に龍神木が痩せることなく太ってゆくかどうか.10年ぐらいは見てみないとわかりませんね.まずは数年先にはこの龍神を短くしてみます.

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袖をキリンに接いでみた

 こんなバカなことをする人はそういません.キリンに袖ヶ浦を接木してみました.目的は2つ,どれだけ早く大きくなるのか,開花までの時間は短縮するのかを知りたかったのです.8月に実生接をして1ヶ月,順調に生育しました.
袖onキリン2022.jpg
 冬の間も生育を続けた1月の様子.かなり大きくなりました.
袖onキリン冬2023.
 そして3月下旬,既に接木するに十分な大きさ,太さになりました.気温の上昇に反応して盛んに成長しており,この写真のような先端が尖りながら伸びている時は最も接木がしやすい時です.
袖onキリン3月2023
 試しに2本接木して,後の2本はこのまま成長させて,初夏に花がつくかどうか見守ることに.接木の方法はいつもの伸縮包帯固定,これが手間なしで失敗もありません.
袖onキリン接木2023
 成長促進という点から見れば悪くはありません.播種して10ヶ月で立派な台木になるのであれば,こうして少し作っておいても悪くはなさそうです.

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プロフィール

さぼちゃんだいすき

Author:さぼちゃんだいすき
サボテン少年でした.

2010年,30年数年ぶりにサボテンに復帰.

2020年末,長年の夢だった栽培場を開設.

第二の人生は,サボテン中心に生きることを決意.

残された時間は,心からサボテンを楽しむ事にした.

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