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2度目のメヒコ(38)お土産を眺めて振り返る

 今回で2度目のメヒコシリーズは終わりです.この度はグアダラハラで会議があり,それに合わせてフィールドを回りました.グアダラハラはメキシコ第2の都市で,下の写真のような旧市街地は美しいところです.
2度目のメヒコその38①
 このシリーズの中で何度も書きましたが,その地を理解するには異なる季節に訪問しないとダメだということ.前回の訪問は5月,荒涼たる原野の風景はイメージ通りでありましたが,サボテンが美しかったかといえばそうでもありませんでした.一方,今回は雨を吸った大地のサボテン,緑が美しい風景の中に瑞々しいサボテンを見ることができました.
 そして最も大事だったのはガイドの存在です.何事も「先達はあらまほしき事なれ」(徒然草)なのです.足元の草に潜む小さなサボテンを見つけ,これがなんであるかのかという導きがなければ,ただ踏みつけて通り過ぎてしまった事でしょう.
 土産物らしいものはほとんど買いませんでしたが,サボテンがデザインされたものはやはり手を伸ばしてしまいました.このブログでの2度目のメヒコシリーズを締めるに当たり,土産物や旅行中のメモなどを見てしばし思い出に耽りました.
2度目のメヒコその38②
2度目のメヒコその38③
 一つ心残りはランポー玉を見れなかったこと.最初からリクエストしてあり,ロドリゴさんもどこにでもあるから,明日は見れるんだろうと3回ぐらい言ってましたが,結局巡り会いませんでした.急速に数が減っているんじゃないかと心配にもなりました.
 さて,これでメキシコは十分堪能したでしょうか.ボクの気持ちとしてはまだまだです.まだ見ぬ世界が広がっていることがより一層鮮明になったからです.花の時期,3月ごろでしょうか,また行きたいものだなーと思いました.

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2度目のメヒコ(37)メキシコの花たち

 今回の旅では,雨後の植生を見る貴重な経験をさせてもらいました.草花と共存するサボテンはある意味カルチャーショックのようなものでした.今回はサボテンに傍にあるいくつかの花を紹介しておきます.
コスモスがメキシコ原産の植物であることは,園芸をかじった人ならよく知っていることです.今回はあまり期待してはいなかったのですが,野生のコスモスをたくさん見ることができました.下の写真は,真の野生のコスモスではありませんが,オプンチアとの共存している風景は良い記念です.
2度目のメヒコその37①
 エリンジウム属植物は,ある意味コスモポリタンで欧州,南北アメリカ大陸に自生しているものです.今回サボテンを求めてウロウロしていると銀色に輝く小さな花が目に付きました.なんだろうと近寄るとエリンジウムでした.もちろん切り花として流通しているものと種は違いますが,花の形態は全く同じです.
2度目のメヒコその37②
 これはバイモの仲間ですね.日本でも高山にはクロユリなどこの仲間が生えています.サボテンは高山の草地に生えているものだと思えば良いのでしょうね.
2度目のメヒコその37③
 そしてこのピンクの花がよく目立っていて,学名を聞いたのですが、メモするのを忘れました.
2度目のメヒコその37④
 雨の後のメキシコは色々な花が咲く豊かな大地でした.高山植物美しいものがたくさんあるとのことです.そんな植物たちに出会いにも出かけて見たいものです.

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2度目のメヒコ(36)名ガイドロドリゴ

 今回ガイドをお願いしたロドリゴ ゴンザレスさんは,日本では有名なサボテンガイドです.西欧人のガイドをするのは稀で,もっぱら日本人が相手のようです.また最近活発に収集活動をしているチェコ人はどうなのか尋ねたところ,彼らはキャンピングカーを使って寝泊まりしながら,各地を回るので彼の顧客にはならないし,メキシコにほとんどお金を落として行かない人たちだとのことです.
2度目のメヒコその36①
 さて彼の最も顕著な業績は,マミラリアのサンチェスメホラダエを発見したことでしょうか.学名は,
Mammillaria sanchez-mejoradae Rodr.González
ちゃんと命名者として名が記されています.この小さなサボテンはもう6年も前からウチにいます.
 今回,サルティーヨにあるロドリゴさんの実家に泊めてもらいました.大きなお屋敷です.敷地内には数軒の建物があり,親類がそれぞれ住んでいるとのこと.家のエントランスには自ら蒔いた金鯱など大きなサボテンが植えられて居ました.下の写真は泊めていただいた部屋.100年を超える立派で素敵な家です.
2度目のメヒコその36
 彼は学生の頃にインディアンの矢尻の収集に夢中になり友達をテントを張って野宿しながら原野を歩いたそうです.そうした経験が,野にあるサボテンへの興味と繋がり,一時期は家に温室を立てて収集,栽培をしたそうです.その後,造園業をする傍ら,求めに応じてサボテンのガイドをしているとのことです.下の写真は家の壁に飾られた矢尻.3000点を超えるコレクションは,大部分は博物館に寄贈したそうです.
2度目のメヒコその36③
 今後も彼が本業の傍ら名サボテンガイドとして活躍されることを心から期待したいと思います.

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2度目のメヒコ(35)ツナ

 前回5年前に来た時は5月でした.ツナの畑を沢山見ましたが,果実は売って居ませんでした.でも今回はシーズン中で道端でツナを売る様子が見えました.
メヒコその35①
 グアダラハラの市場でも他の果物に混じって並んでました.
メヒコその35②
 露店に立ち寄り,一つ貰って(買わないのに気前よく食べてみろと渡してくれたおじさんに感謝)食べて見ました.実際に手に取ると思いの外大きい果実です.タネの多い果実ではありますが,とても甘く美味しいものでした.
メヒコその35③
 一緒に食べたロドリゴさんはこのタネを吐き出しません.ふーんそうなのかと思いましたが,ボクは飲み込めずすっかり吐き出しました.吐き出した種子を少し持って帰ってきました.タネはいかにもオプンチアの種子です.来春蒔いてみることにしましょう.
メヒコその35④

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2度目のメヒコ(34)アンソロジー

 Anacampserosアナカンプセロス科アナカンプセロス属は,分類学上スベリヒユ科とサボテン科の間にいる植物たちです.最近はコーデックスブームの中で,アボニア属の植物が注目されていますが,彼らは元々アナカンプセロス属とされていました.今回は思いがけず,何箇所かで彼らを見て,なるほど乾燥地植物なんだなと思いました.花の季節のようで蕾をあげたもの,花がらをつけたものなどが観察されました.
メヒコその34①
メヒコその34②
 次はLeuchtenbergia principis(晃山).これは是非見て見たかったサボテンの一つです.子供の頃,初めて晃山を見たときはどうしてもサボテンには見えませんでした.多肉植物の何かだと思いました.そしてこれがフェロカクタスと交配可能なのだと聞いてとても驚いたのを覚えています.
 草陰にいるこの若い株が思ったよりずっと青々と元気でした.栽培していると下のイボが枯れてきます.それはそれで普通のことなのでしょうが,もう少し柔らかい光で良いのかもと思えてきました.
メヒコその34③
 実はまだ紹介できていないサボテンもあるのですが,写真がベストで無かったり,名前が不明だったり.ちょっとアップするのをためらってしまいました.

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プロフィール

さぼちゃんだいすき

Author:さぼちゃんだいすき
サボテン少年でした.

2010年,30年数年ぶりにサボテンに復帰.

2020年末,長年の夢だった栽培場を開設.

第二の人生は,サボテン中心に生きることを決意.

残された時間は,心からサボテンを楽しむ事にした.

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