さすがKewの本

 子供向けの植物本です.Kewは世界最高峰の植物園ですが,その教育研究活動もハイレベルです.左側の大型本は,子供に植物界を平易に解説した素晴らしい図譜です.そしてそれを見た子供にいろいろ遊びながらより理解を深め,興味を持ってもらおうというのが右のactivity bookの方です.植物界の解説の中には当然サボテンが出て来ます.環境適応という観点から紹介されています.短いながらもその記述は正確かつ明瞭です.多肉植物が体に水を保持するのは,光合成のためであることをきちんと,さりげなく述べています.乾燥に耐えるためとは書いていません.
kew本①
 Activity bookでは,結構たくさんの絵を描かせようとしています.植物を知ることは,まずは観察すること.自ら正確に描いてみることにより,その対象物を理解出来るというものです.デジカメで写真をいくらとっても,なかなか理解は深まらないものです.
kew本②

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斑入りサボテンの素晴らしい写真集

 先日東京へ行ったついでに本屋にぶらりと入って見つけました.素晴らしい斑入りサボテン,特にギムノカリキウム中心の写真集です.著者はタイの方,ペッタムシーサボテン園の園主さんです.これだけの量のヒボタン錦を始めとしたギムノ斑モノのコレクションは他にないのではと思います.今度タイへ行った時に時間を見つけて訪問したいものです.
斑入り写真集
 面白いなと思ったのは,このコレクションの多くが交雑種であることが書かれていることです.植物全般に言えることですが,種間交雑種は斑が出易いのです.これはゲノムDNAとクロロプラストDNAのとの不整合によると考えられ,母系遺伝するクロロプラストと父系からも遺伝情報の入る接合子の情報が上手く噛み合ないと斑入りが出やすくなるのだろうと思います.種間交雑種ではこうした状況が生まれやすいのではないかと推察されます。

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伝統園芸誌にふたたびサボテンが

 以前に紹介した伝統園芸の第3巻に再びサボテンが取り上げられていました.松原さんによるサボテンの歴史解説の後編と牡丹類、花籠などについて村主さんの解説が載っています.この歴史解説後編は特に戦後のことで,ボクがサボテンに目覚めた頃のことなどもあって,ああそうだよねーと共感したり,大学生になってすっかりサボテンを止めてしまったことがもったいなかったかなーとも思ったりでした.
伝統園芸再び1
伝統園芸再び2
伝統園芸再び3
 最初サボテンが伝統園芸なのかどうか少し奇異にも思えましたが,楽しみ方というか趣味の方向性というか,植物に対する志向性は確かに伝統園芸の流れを汲んでおり,日本独特のサボテン園芸といえるなあと実感した次第です.


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シャボテン幻想 龍胆寺雄の本

 ボクがまだ子供の頃の話です.ボクは龍胆寺雄さんに何度が手紙を書き,幾通かの返事をもらいました.ぜひ彼の温室が見たくて,旅行を準備したのですが,体調を崩して実現せず.ついにお目にかかることはありませんでした.
 子供の頃読んだ龍胆寺さんの文章には独特の雰囲気があり,他のサボテンものの書物とは違いました.今,この本を読んでみて,改めて彼は文人であることを認識しました.医学生であり作家に転身した氏は,理系的知識を持ちつつも諸事を文学に落とし込むスタイルの中で,相当の飛躍と曲解とも言える解釈をものともしません.ですから今読んで見ると,オヤオヤと思う点も多々あります.でもこれは文人が書いた随筆であり,サボテンの科学的啓蒙書ではないのです.懐かしいなあと思いながら丁寧に読みました.

シャボテン幻想


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タイのサボテン本は優れもの

 一昨日の記事で,鶴仙園さんでサボテン本を手に入れたことを書きました.これがその本です.実は鶴仙園さんのHPでこの本を知り,是非手にしてみたいと思っていたのです.中味は充実しています.種類も多く,写真はすべてバックを黒にして撮っているのが素晴らしい.もちろんすべてタイ語ですから読めませんが,眺めるだけで価値のある本です.これは園芸シリーズ本の中の一つとして出版されており,著者はサボテンのスペシャリストではなく園芸ライターのようです.
 全体を眺めると,タイのサボテン趣向が分かります.まずは斑モノでしょうか.色々な種での斑モノが載っています。日本ではまったく顧みられないベタ斑もわざわざ載せているところを見ると,斑モノし好は日本と違うなと感じます.そして綴化,これは花キリンなどにみられた綴化を重視するタイの園芸の伝統でしょうか.いずれにせよ,見て楽しいのでみなさんも是非手にして頂けたらと思います.

タイのサボ本1
タイのサボ本2
タイのサボ本3


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プロフィール

さぼちゃんだいすき

Author:さぼちゃんだいすき
2010年,30年数年ぶりにサボテンに復帰.

本格的再開をめざして,あれこれ勉強中.

残された時間でどうサボテンと向き合うか思案中.

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