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白ラン兜の魅惑的な花

 3月も下旬になり,菜種梅雨のぐずついた天気が続く中,素敵な花が咲きました.これは白ランに赤花兜をかけたものです.どんな花が咲くか見たくて,一つだけ袖に接木したものです.黄色でもなく赤でもないこの微妙な色が魅力です.
白ラン赤花兜花2023
 白ランポーと兜は容易に掛かるのですが,やはり異種なので,この個体は種間交雑にありがちな斑入りです.種間交雑で得られる斑入りは大体表皮が陥没したようになり,不健全な姿になり,斑入りとしての価値はありません.
白ラン赤花兜2023
 この交配組み合わせで得たものが全てそうなるかというとそうでもありません.下の写真のように5稜から7稜が出現し,斑入りでないものも多くあります.
白ラン赤花兜小株2023
 現在流通している兜は,大なり小なり雑種性を示しています.交配可能な近縁種の血が複雑に組あわさったコンプレックスだと思って見つめる必要が有ります.

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桜丸一族

 今年も大好きな桜丸たちが開花期を迎えました.いつもても魅力的な花です.ここ数年毎年種子を蒔いているので,我が家の桜丸ファミリーは大所帯になっています.
桜丸一族①2023
 大元の親株は下の写真のように蕾のつき方が違います.面白いことに後代のほとんどが1,2枚目の写真の株と同様に成長点付近に纏まって発雷します.
桜丸一族②2023
桜丸1の花2023
桜丸一族③2023.
桜丸2の花2023
 開花にはやや早晩はありますが大した差ではありません.下の写真のように花色には若干濃淡が見らますが,もっと桜色の濃い個体が出現しないかなーと更なる交配をしています.
桜丸一族比較2023
 もう一つ面白いことがあります.ここ2年ほどキリン接ぎで株の育成をしているのですが,接ぎ降ろした後でかなりの頻度でキリンから独立し自根化します.これが偶然なのかそれともそういう性質を持っているのか,今後要継続観察です. 

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渋い花が良い香り

 春先にザブッと水をやったら,間も無く側面に蕾が見え始めると共に,パックリと身割れしました.ああ痛そう,そんなに急いで吸水しなくても良いのにと同情しました.
エビ身割れ2023
 その数週間後,桜の便りが聞かれ始めた頃,このなんとも渋い花を咲かせました.渋い花ですが,とても良い甘い香りがします.
ラクエスタ2023
 夕方,横から見ると渋い色合いが一層はっきりします.
ラクエスタ花②2023
 このサボテンには,カルメネンシスf.ラクエスタというラベルが立っていました.学名はEchinocereus carmenensisで,主な産地であるLa Questaを添えたもののようです.学名表記のf.は,formの略で,学名表記上は品種となります.種内で何らかの形態的変化のある集団に付けられるものです.ですから産地名でのf.はどうかなと思いますし,実際 f.la questaという学名も見当たりません.ついでに書いておきますが,園芸品種(cultivar)と同じ品種という漢字を使いますが,全く使い方および意味が異なる点に注意が必要でです.
 このE.carmenensisは,Echinocereus viridiflorus subsp. correlliiのスノニムとされます.先日ロブスチオールHK1007の記事を書きましたが,種としては同じで近縁の植物です.

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ようやく揃って咲いたシュレセリー親兄弟

 シュレセリー(Sclerocactus spinosior subsp. schlesseri)の実生ができたのでキリン台で養成し始めたのは3年前です.その後降ろした株達は元気に生育しました.キリン台で養成したこともあり,自然にはない多頭株になったのですが,刺の様子にバリエーションが見られ,両親にはなかったはっきりとした白刺が長い個体も出ました.でもその後どうしたことか開花期が合わず交配はお預けでした.今年はほとんどの株に蕾が見え,待ちかねていた開花がようやく始まり,まず香りを楽しみました.独特の甘ったるい香りがします.
シュレセリー①2023
 シュレセリーの花はz十分温度が上がらないと咲かないタイプです.毎日2時から3時ぐらいに覗きに行って,せっせと交配しました.
シュレセリー③2023
 今年の多頭株の開花の様子を見てふーんと思ったことは,それぞれの分枝の大きさと開花の有無にあまり関係がないことです.つまり花が咲く枝にはやたら蕾がつくのですが,サイズがあっても全く蕾が出ない枝もあるのです.株が古くなれば全ての枝に花がつくようになるのかも知れません.
シュレセリー子の花2023
 これで今年は一定数の種子が確保できそうです.来年は再びキリンでたくさんの株を養成することにしましょう.どうして正木でチャレンジしないのか?と叱られそうですが,それには理由があります.2年前に接ぎ降ろした際に外した仔が挿し木したら簡単に発根しました.実根でどの様に生育してゆくのか観察してみようと思ったのですが,夏の間に次々と腐ってしまいました.さすが難物です.

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緑の花に甘い香りを楽しむ

 この花が咲くといつも鼻を近づけて香りを楽しんでいます.チョコレートのような甘い香りなのです.これは,Echinocereus viridiflorus var. robustior HK1007.青花蝦のやや大柄な変種ということです.青花蝦という和名を頂いていますが、もちろんブルーフラワーではなく,ご覧のように緑花です.
ロブスチ②2023
 この株は9年前に記事にしていますから,相当長いことウチにいます.下の写真のように基部から仔を吹き主幹は太くなりつつもまだ成長しています.
ロブスチ①2023
 HK1007の故郷は,USAニューメキシコ州のど真ん中,Los Pinos,Valencia Countyあたりです.ストリートビューで見たらガッツリ雪が積もっていました.これは相当寒さに強そうですね.大体アメリカ合衆国出身のサボテンは,寒さを気にする必要なないようです.

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プロフィール

さぼちゃんだいすき

Author:さぼちゃんだいすき
サボテン少年でした.

2010年,30年数年ぶりにサボテンに復帰.

2020年末,長年の夢だった栽培場を開設.

第二の人生は,サボテン中心に生きることを決意.

残された時間は,心からサボテンを楽しむ事にした.

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